オレンジ色のころっとしたみかん。
見つめていたら……。
「おいしくなるおまじない」を唱えたくなっちゃう!?
さて、どんなおまじないかというと……。
「みかぽん みかぽん
おいしく な〜れ〜
みかぽん みかぽん
むきむき……」
「ぱっ!」
みかんの房があらわれると思うでしょう、そうでしょう?
ところが、むいた皮を「ぱっ」と広げた中身は、なんといちご大福!
なんで〜?
不思議だけど、とにかくおいしそうだから食べちゃえ、と食べます。
「もちゅ もちゅ もちゅ」ってね。
さあ、次こそ!
でも「ぱっ!」と皮を広げた中身はやっぱりちがうんですーー。
こんどはメロンパン。
あれあれ、このおまじない、まちがってる?
「おいしい」ってことはまちがってないのかな?
手のひらにのせると、その重みやしっとりつやっとした感触を楽しみたくなる、みかん。
皮をむいたら中身は、ぜんぜんみかんじゃないものが出てきちゃう!?
……なんて、子どもは大好きな世界ですね。
この変てこさ、子どもたちのくすくす笑いが聞こえてきそう。
「みかぽん、みかぽん……」とユーモラスに唱えて、みかんの皮をむくのもわくわくドキドキ。
ぼくの、わたしのみかんの中身は、おいしいみかんになったかな?
魔法をかける、おまじないの言葉は、きっといくつあっても素敵です。
さあ、あなたも一緒に、
「みかぽん みかぽん
おいしく な〜れ〜……」
絵本と想像遊びの世界を楽しんでくださいね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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