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「草や木の世話をするモグラがいたら…」花が大好きな女の子が思いつきで描いた一枚の絵が、 巡り巡って秘密の研究所に舞い込み…。星新一・和田誠コンビの名作、待望の復刊です。
「おはなしえほん」シリーズの一冊として、
2009年4月に出版された『はなとひみつ』という絵本の巻末に、
作者の星新一さんがこんなことを書いています。
「作者としての願いは、読んで面白く感じてくれたかどうかの一点です。」
なので、星さんの願いの答えをまず書きます。
面白かったです。
ストーリーのはじまりは、
花が大好きなハナコちゃんのことから。
ハナコちゃんは花を世話できるモグラがいたらいいのにと、
花とモグラの絵を紙に書きました。
ところが、風で飛ばされてしまいます。
飛んでいった先は、ある国の秘密の研究所がある島。
本国からの指令と勘違いした研究所の人たちは
本当に花の世話をするモグラ型ロボットをこしらえてしまいます。
そのモグラがどうなったかは、絵本を読んでのお楽しみ。
星さんも書いていますが、
絵を描いた和田誠さんのイラストレーションがいいんです。
星さんと和田さんは相性がよくて、
和田さんは星さんの作品にたくさんのイラストを提供しています。
最後に星さんが「あとがき」に書いた、
こんな言葉を書き留めておきます。
「自己の好みの確立。これこそが人生において最も大切」。 (夏の雨さん 60代・パパ )
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