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母ひとり子ひとりの家庭で育った少年・ユボギは、ある日、自分の父親が、かつて金剛山のトラ退治に行ったまま帰らぬ人となったと知らされます。おさな心に仇討ちを誓ったユボギは、長い年月をかけて心身をきたえ、弓の腕をみがき、いよいよ金剛山へと旅立ちました。幾多の困難を乗り越え、ついにトラに相まみえたユボギは今、トラに向かって渾身の力で矢を放ちます。 韓国で愛される昔話の傑作を、力強い絵本にしました。

金剛山が朝鮮半島の代表的な山であること、それが北朝鮮にあることを解説で読んで、韓国の側からすると複雑な昔話であることを感じました。
トラは神であるとともに権力の象徴であるということについても、含みを感じました。
自分が生まれる前に父親の命を奪ったという大きなトラは、金剛山に住んでいるというのです。
ユボギはそのトラを退治するために、金剛山を目指します。
苦難の末にたどり着いた金剛山でユボギが見たのは、数多くの骸でした。
トラは多くの人間の命を奪って、なお飽くことを知らないでいたのです。
なんとなく韓国の現状と重ね合わしてしまいました。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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