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2023.05.11

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赤ちゃんにも「読み聞かせ」ってした方がいいの? 【0歳と絵本】

最初の絵本離れは0歳の時!?

慣れない赤ちゃんとの生活がスタート! あれもやってあげたい、これもやってあげたい。でも、やらなきゃいけないこともたくさんある。

「あ、そうそう。絵本の読み聞かせもしてあげなきゃ。」

めまぐるしく過ぎていく時間の中、やっと思い出して絵本を棚からひっぱりだしてくる。はじめての読み聞かせ、ドキドキしながらも何とか最後まで声に出して読んでみる。さあ、反応はどうかな、 喜んでくれるかな。

「……あれ?」

 なんだか反応が薄い。ぼーっとしているだけのようにも見えるし、表情だってあんまり変わらない。やっぱり赤ちゃんへの読み聞かせなんて、意味ないのかな……。

赤ちゃんの立場になってみると…

こんな風に、最初につまづいてしまうのは大人の方だったりします。無理もありませんよね。なにしろ赤ちゃんは感想を言ってくれるわけでもないですし、大きな反応だってまだまだなのです。

では、赤ちゃんの立場になって考えてみるとどうでしょう。まだまだ視力も弱く、感覚だって未成熟。ぼんやりと目の前に広がる世界を見つめ、どこから聞こえてくる不思議な音を聞き、よく知った声がしたと思えば、温かい手で抱き上げてくれる。とんとんと心地よいリズムに浸っていると、見覚えのある顔がこちらを見て笑っている。そんな時、目の前に突然現れるのが、絵本。きょとんとしちゃいますよね。

でも、赤ちゃんというのは、私たちが思っている以上に刺激を欲しているのです。目の前にある色や形の変化に驚き、音をしっかりと聞き分け、手や足や口を使って感触を確かめる。どの年齢よりも感覚的に絵本を味わっている、とも言えるのではないでしょうか。つまり、反応がわかりにくくても、赤ちゃんは案外しっかりと絵本を楽しんでいるのです。

赤ちゃんに読み聞かせをする5つの効果とメリット

赤ちゃんは絵本を楽しんでいる。そう思っていても、大変なのは読み聞かせを「続けること」ですよね。いつの間にか数か月経っていた、なんてこともあるでしょう。そんな時は、明快に「赤ちゃんに読み聞かせをするメリット」を考えてみるのも有効な方法です。たとえばこんな5つの効果とメリットを挙げてみます。

1.赤ちゃんとのコミュニケーションをスムーズにしてくれる

赤ちゃんにどうやって話しかけたらいいかわからない。喜んでもらいたいけど、何をしたらいいのかわからない。そんなとまどいがある時に大活躍してくれるのが、絵本。ただ声に出して読んでいるだけでも、赤ちゃんは声をかけられていると感じ、喜んでくれるはずです。

2.心の安定

大好きなパパやママの声を聞いているだけで、赤ちゃんの心は落ち着きます。なにしろ赤ちゃんは、お腹の中にいる頃からしっかりと声を聴いていますからね。顔も見せてあげるのも、同じ効果があります。歌ってあげたり、スキンシップをしながら、なんていう合わせ技にも挑戦してみてくださいね。

3.刺激によって感覚的な成長発達を促す

変化する色や形を目で追う、ページをめくるたびに驚き心が動かされる、言葉のリズムの楽しさを知る、手で触ってみる、読んでくれている人の表情を見る。世界に生まれたばかりの赤ちゃんにとって、これらの全ての事が脳への刺激になり、成長発達を促してくれます。

4.成長をしっかりと観察

毎日すごいスピードで成長していく赤ちゃん。なんとなく見ていると気がつかないこともあるでしょう。でも絵本を読み聞かせていれば、赤ちゃんの顔の変化や、その反応の違いをよく観察しますよね。この頃の赤ちゃんの可愛さをしっかりと記憶に刻みつけておける……親にしてみれば、これ以上のメリットはありませんよね。

5.その後に続く絵本生活がスムーズに

「あ、笑った!」

初めて絵本を見ながら笑った時の喜びは、きっと格別のもの。その体験があれば、きっとその後のわが子との絵本生活はスムーズに始められるはずです。1歳、2歳、3歳……その先もずっと。その時々の子どもの表情を見逃さないように、読み聞かせの時間を一緒に楽しんでくださいね。

赤ちゃんの好きな絵本

赤ちゃんに絵本を読むときには、「どんな感覚を楽しんでもらうか」と考えてみると絵本を選びやすくなるかもしれません。テーマ別に絵本をピックアップしてみます。こちらを参考にしながら、更に自分の感覚にしっくりくるものを探してみてくださいね。
 

感覚を刺激してくれる絵本

声かけにもなる赤ちゃん絵本

手に取りたくなる絵本(ボードブック)

好奇心を刺激してくれるのは?

0歳向けおすすめ絵本

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    本書の監修は「子どもに絵本を選ぶための情報を集めた参加型絵本紹介サイト」をコンセプトに掲げる、絵本ナビ。赤ちゃんが夢中になる絵本は、どんな絵本なのでしょうか? その絵本は、どうして赤ちゃんがよろこぶのでしょうか? 赤ちゃんとふれあってきた絵本ナビユーザーと保育園の先生にアンケートを実施。およそ200名の声の中から「本当に良い」赤ちゃん絵本を厳選して紹介します。

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    「子どもはどんなふうに絵本を読んでいるんだろう?」
    絵本ナビ編集長・磯崎園子が、その年齢にしか味わえない「絵本の楽しみ方」を紹介。赤ちゃんから大人まで、絵本と年齢の関係についてわかりやすく解き明かします。

いかがでしたでしょうか。「読み聞かせをしなきゃ!」と自分を追い込んだりはせず、絵本を「育児の心強い味方だから利用してみる」くらいの気持ちで試してみてくださいね。少しずつ反応も見えてくると思いますよ。

磯崎 園子(いそざき そのこ)

絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。

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