おもちゃの汽車で遊んでいると、お母さんが「早く寝なさい」。おもちゃをベッドのまわりに置いたまま、男の子はベッドに潜り込みました。すると、不思議です。おもちゃの汽車は、いつの間にか煙を吐きながら動き始め、「君の汽車にぼくものせてってよ」と、ぞう、あざらし、つる……、悩みを抱えた動物たちが次々と乗り込んできました。
バーニンガムの幻想的なイラストが、少年の夢を美しくユーモラスに描いた作品。朝日の中、花畑の中、雨の中、雪の中……、汽車は進み、問題を抱えた動物たちが自分たちの悩みを訴えます。それは、捕獲され絶滅寸前の象であったり、海水汚染で住みかを追われるあざらしであったり、人間のエゴによって自然環境を失いつつある動物たちのSOSサインでした。 空想の汽車に揺られながら、読者も一緒に自然のあり方について考えることができます。翌朝、ベッドの横でお母さんが話す一言にも、想像力がかきたてられますよ。 ――(ブラウンあすか)
イギリスの人気作家ジョン・バーニンガムが描く、 生き生きとした男の子と動物たちの姿は、失われつつある 自然の大切さや共存のあり方を、さりげなく教えてくれます。 ラスト。夢の夜から目覚めの朝へと疾走する汽車の絵は、迫力満点。必見です!
妹が「おーい、おりてよ」を購入してて
私も欲しいと思っていました。
中古書店のオンラインショップで
「おーいおりてよ」と、こちらの「いっしょにきしゃにのせてって」
があったので、一瞬シリーズ物かと思って購入したのですが
訳が違うだけで、ほぼ同じ作品でした(笑)
ですが、こちらの訳の方が、動物たちが汽車にのせて欲しい理由が明確にわかる気がします。
ただ、おーいおりてよの方には、SL義経号などと、
電車の名前もあったりと微妙に違う点もあるようです。
読み比べてみるといいかもしれません。 (テトラ☆チェロさん 30代・ママ 男の子5歳、男の子2歳)
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