くまくんまちへいく」 みんなの声

くまくんまちへいく 作・絵:アンソニー・ブラウン
訳:あきのしょういちろう
出版社:童話館出版
税込価格:\1,282
発行日:1994年07月
ISBN:9784924938168
評価スコア 4.2
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  • ビックリな展開の絵本です

    タイトルと絵本のスタートからは想像できない、あくの強い絵本でした。
    ぬいぐるみのクマが町に出かけます。
    大きさはネコと同じくらいで、人の足に倒されてしまいました。
    ここからが不思議な展開です。
    描いたものが本物になる魔法のエンピツをくまくんは持っているのです。
    お友だちになったネコのために、くまくんは食べ物を描いてあげました。
    そんなところに現れたドクロマークの男は何者なんでしょう。
    ネコは車に入れられて「行きて帰らずの道」を、不気味な建物に連れ込まれました。
    アウシュビッツを連想させるようなブラックさに、アンソニーが何を暗示したのか、気になりました。
    施設の入り口に、描き直されたような中途半端なロープが転がっているところも気になりました。
    閉じ込められていた動物たちも気になりました。
    くまくんの魔法のエンピツのおかげで、話はハッピーエンドで終わるのですが、モヤモヤした気持ちが残る作品です。
    逃げようとしなかったヒツジはどうなったのでしょうか。
    読み終えて、改めて表紙を見て気づきました。
    ショウウィンドウの中に飾られている人形の首は、どこかで見たような顔が並んでいるではありませんか。
    この絵本は、風刺作品だったようです。

    投稿日:2025/06/07

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  • 不思議な鉛筆

    描いた物が現実となる不思議な鉛筆を持った「くまくん」のお話です。

    くまくんは街へでかけますが、出会った猫が理由もわからず誘拐され、助けようとしてどんどん事件に巻き込まれていきます。でもくまくんの機転と鉛筆の力のおかげで助かります。

    不思議な世界です。

    息子は、犯人?の男が「まぁーて!」と口を開けて叫んでいる場面にドキドキで、そのページが見たいばかりに何度も読まされました。でも日本語が省略されていて、子供に理解しにくいのではないかと、その点のみ気になりました。

    投稿日:2011/07/24

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  • ファンタジーとブラックユーモアの結合

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    Ehon Naviに出会う前に、息子達と親子ともどもはまっていたのが、アンソニー・ブラウンの作品です。
    全部読破したのですが、投稿していない作品ばかりなので、再度読むことにしました。

    この作品は1982年の発刊で、邦訳は1994年です。
    「クマくんのふしぎなエンピツ」の続編と言えるのですが、テイストは大きく異なっていて、この作品は、現在のアンソニー・ブラウンの作風に近いものとなっています。

    不思議な鉛筆を持って、くまくんは、町に出かけるシーンから始まります。
    くまくんが、出合ったのは猫。
    くまくんは、猫のために色々な食べ物を描いてあげると、実物になって、猫は大満足。

    でも次の瞬間に、野良猫を駆除する人に捕まってしまいます。
    不思議な鉛筆を使って、くまくんは追いかけると、そこは、動物を駆除する施設のようで、犬、豚、牛、鶏、羊も捕まっていました。
    それから、くまくん主導による華麗な脱走が決行されるのですが、着いた先は、羊が沢山いる牧草地。
    ところで、羊だけは、脱走することを拒んだのですが、その意図がわかりませんでした。

    駆除する人が、ドクロのボタンをしていたり、走る姿がハーケンクロイツのようだったり、その容姿がナチを連想させるのですが、それは大人だけの話。
    一寸怖いという印象はありましたが、子供にとっては許容範囲で、不思議な鉛筆を使用した活躍に、心躍ることだと思います。
    ファンタジーと、ブラックユーモアが同時に楽しめる稀有な作品と言えるかも知れません。

    投稿日:2011/03/19

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  • 魔法も鉛筆

    くまくんの持っている魔法の鉛筆で、くまくんの描いたもの全てが本物

    になります。次々に描くくまくんが、なんと動物狩にあった動物たちを

    助けるのです。くまくんはとても落ち着いていて描くものも今直ぐに必

    要なものなので、とても賢いくまくんに感心しました。描く絵もとても

    上手いのです。怖い、番人のおじさんの「まぁーーーーーて!!!」の

    髑髏の付いた帽子より、虫歯だらけの銀歯の方が気になってしまいまし

    た。そこだけリアルに描かれているので、気持ち悪かったです。

    奥歯が全部虫歯ですが、きちんと治療はされていました。

    くまくんの人助けが、最後はとても景色もよくて気持ちよく描いてもら

    ってこれからの未来が輝いているようで幸せな気持ちになりました。

    投稿日:2010/09/02

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