「空色の地図」 ママの声

物語として読むには、とても面白く、さわやかな感動を覚える本に思います。
友達にどれだけの心を闇を話せるか、こらはなかなか難しいですよね。
そして、そんな話をできる間柄になれる友達って、人生で果たして何人現れるか。
そんな友達に巡り会えたら、それは幸せなことですね。

８歳の自分からの手紙を受け取った中学３年生の初音。いったいこの手紙は誰が投函したもの？
初音は当時仲が良かった美凪に再会し、共に投函人をさがします。
過去と現在で大きく違うと感じた美凪。実は彼女のことを自分は何も知らなかったのだと初音は当時の彼女の過酷な環境を知り、ショックを受けます。
そして、登校拒否になり自分に何も言わずに転校し、音信不通になってしまった封子のことを。自分はいつも一方的に親友だと思っているだけで空回りしている…と。
さわやかな読後感がありました。