くまとやまねこ」 みんなの声

くまとやまねこ 作:湯本 香樹実
絵:酒井 駒子
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,430
発行日:2008年04月
ISBN:9784309270074
評価スコア 4.72
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みんなの声 総数 70
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70件見つかりました

  • モノクロで表現される心の闇

    対象年齢を定めて書かれた絵本ではないと思います。大切存在と突然に死別してしまったクマくんに感情移入できるのはむしろ大人なのだと思います。 しかし、普段カラフルな絵本に親しんでいる4歳の息子は、モノクロの、絵のないページさえあるこの絵本を自ら選び、神妙な面持ちでじっと聞き入っていました。
    モノクロの世界に赤い色が戻ったページの表現が秀逸だと思いました。

    投稿日:2009/01/23

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  • 静けさを味わう?

    3歳、6歳、9歳の娘達に読みました。
    少し、絵本離れしていた娘達に久しぶりの新しい絵本♪
    繊細なタッチの酒井さんの絵に思わず手に取りました。

    最初から小鳥さんの死に胸が締め付けられる思いで子供達も神妙な面持ちで、聞いていました。

    少し悲しみに暮れるシーンが多すぎて、親子でズーンときてしまう気もしましたが、それ程までに小鳥さんを思うくまさんとの友情を(愛情?)を深く感じました。

    時々、活字のないページでは、娘達それぞれ、歳なりの感情が湧いていたと思います。

    くまくんにやまねこくんとのすてきな出会いがあったことが、娘達の心を躍らせてくれて安心して読み終えることができなによりでした。^^

    投稿日:2009/01/21

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  • 新しい出会い

    最愛の小鳥を無くした悲しみから、やっと新しい友達やまねことの出会いがあってよかったです。きっと、小鳥がくれたチャンスだと思います。白黒の絵から、少しずつやまねこのバイオリンで心が癒されて明るい色がついていくのもよかったです。小鳥との楽しい想い出が走馬灯のように巡り、森の中の二人の大好きな場所、二人でひなたぼっこをしたそこだけいつも日のあたる場所に小鳥を埋める事が出来て本当によかったです。やまねこが綺麗な石を見つけてくれてお墓を二人で造ってあげて本当によかったです。もう、くまくんはさみしくないと思います。くまくんとやまねこは、お互いを思いやり一緒に旅を続けて行きます。「出会いを大切にしたい!」一生の大切な友達を大事にしたいと思いました。

    投稿日:2008/12/26

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  • 絵が素晴らしい

    まず、絵が素晴らしいなと思いました。

    くまが大事な友だちを失って現実を受け止めることができないところはずっとモノクロ。

    くまがことりの死を受け入れたところから、モノクロの世界にピンクが入ってくるところが効果的で、くまの心情の変化が絵で理解できます。

    大事な人を亡くした喪失感を埋めるのは難しいことだと思います。文章もぐっと凝縮した感じで、やまねこの演奏が今にも聞こえてきそうな感じがしました。

    ただ、一つ引っかかってしまったのは、やまねこの言葉です。

    くまに箱を見せてほしいと言われて一旦「いいけど」と答えるのですが、「くまくん、きみのもっているきれいな箱のなかをみせてくれたら、ぼくもみせてあげるよ」という言葉。

    交換条件的なニュアンスがあって、私はどうしてもここが気になってしまいました。

    黙読で読むと気になった箇所が、子どもに読んでいる時にはあまり気にならずに「あれ?」という感じでした。細かい部分に気をとられていて全体が見えていなかったのでしょうか?

    ただ、息子はあまり興味を示しませんでした。

    投稿日:2008/07/17

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  • 避けられない別れ。

    • 涼花さん
    • 20代
    • その他の方
    • 北海道

    大好きな小鳥が死んでしまうところから始まった、お話。

    綺麗に飾った小箱に小鳥を入れてずっと一緒に歩いてたくま。
    本当にことりが大好きで、哀しくて仕方なかったんだなぁ。

    もう、二度と会えないという現実を受け止めるのは、凄く大変で辛いけど。
    でも、それでも前を、上を向いて歩いて行かなきゃダメなんだという事を教えてくれる一冊でした。

    先に旅立ってしまった人は、それを願ってくれてるだろうし。

    そうやって精一杯生きた後には、先に旅立っていた人に「お疲れ様」って言ってもらえるんじゃないかな。


    大好きなことりと、くまはずっと友達だね。

    投稿日:2008/11/07

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  • いつもいっしょ

     ほとんどモノトーンで描かれた酒井駒子さんの挿絵が、物語のすべて伝えてくれます。くまとやまねこの表情、しぐさにまず泣けます。

     どれほどなかよしだったのか・・・

     どれほどなかよしの死がつらかったのか・・・

     本当にせつなく伝わってきます。

     悲しみとどう向き合って、どう残されたものが生きていく希望を見出していくのか・・・

     こんな難しい問題を、心を包むように教えてくれます。
     絵本に抱きしめられたような感動でした。

    投稿日:2008/10/18

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  • 悲しみを乗り越えて。

    • おしんさん
    • 40代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳

    なかよしのことりが死んでしまって、泣いているくまさん。
    小さな箱をきれいに飾って、箱の中に入れ、いつまでもそばにおいて、思い出に浸っています。そして、いつまでもことりのことをずっと考えて、食べ物もとりません。そんなくまの様子を見て、仲間の動物たちは、ことばをかけます。
    そんな時、見慣れないやまねこと出会うのです。
    なかなか、死を受け入れられない気持ち、痛いほど伝わってきます。そして、他人の忠告なんて、何も耳に入らないこともとてもよくわかります。
    自分が経験して初めてわかる、人の痛みもわかる、そして、何をしてもらうのが、一番いいのかもわかる、涙なしでは、読めないお話でした。

    投稿日:2008/10/13

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  • 前頁にわたって、白黒の美しい絵が印象的。
    暗い印象を絵からは受けるのですが、どこか癒されてしまうのがさすが酒井さんといったところ。
    テーマは身近な人の死と生と。死ぬ、生きるをテーマにすると暗くてどんよりしてしまいますが、主人公のくまがやまねこと出会ってから少しずつ変化していく様子がこの短い話の中にしっかりとしたメッセージでつづられていて、本当に良かった。

    投稿日:2008/09/26

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  • モノクロの中に・・・

    モノトーン調で描かれた挿絵がまた余計に寂しさを募らせますねぇ。
    挿絵の一部にピンクが使われていているところがあって、
    気持ちが少し明るくなって、
    やわらいで温かな光が差し込むような気がしたました。
    友達のことりを亡くし、寂しさで押しつぶされそうになっていた
    くまの前に、1匹のやまねこが現れて、くまは新たな道へ・・・

    誰かの死を受け入れるということは難しいです。
    そして、死を受け入れられずにいる人にどう接していいものか。
    それもまた難しいこと。

    でも、やまねこはそのくまの閉ざされた心に
    寄り添うことができたのです。
    それはきっと、やまねこはとても優しく、強く、
    そして何より、これまでに多くの経験をしているからでしょう。

    とても悲しく、涙無しでは読めない様なお話しですが
    モノクロな挿絵がおはなしにとってもよく合っていて
    すてきな絵本でした。

    投稿日:2008/09/01

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  • 別れを乗り越えて

    誰かをなくした悲しみは、けして、その誰かを「忘れる」ことではいやされない。
    「小鳥が死んでずいぶんさびしい思いをしてるんだろうね。」
    やまねこが言ったその言葉は、自分が同じ経験をしたからこそ、出てきた言葉だったのでしょうか。
    くまは、小鳥との楽しかった思い出を胸に、前に進むことを決意します。
    誰もが必ず経験するであろう、別れを、超える勇気とやさしい気持ちを教えてくれる絵本です。
    子供だけでなく、大人が読んでも、じーんときます。

    投稿日:2008/08/27

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