こちらは結構有名なお話し。
落語なので、時代はやっぱり江戸時代。
町内の男達が集まった時、何となくみんなの嫌いなものを言い合い出しました。
すると、みんなにちょっと嫌われていた松つぁんが、「まんじゅうがこわい。ああ、思い出しただけで気分が悪くなってきた」と、隣の部屋へいって、布団をかぶって、寝込んでしまいます。
みんなはいたずら心を出して、松つぁんを驚かしてやろうと、町中のまんじゅうを買ってきて、松つぁんの枕もとにそっと置き、わざと大きい声で起こしました。
すると、松つぁんの、叫び声。
「わざー、まんじゅうーっつ!」でも、その後だんだん様子がおかしいのに気づいて、みんなが覗いてみると…。
松つぁんがまんじゅうをガツガツ食べているのでした。
ここでやっと松つぁんに、かつがれたことに気づく。という話し。
落語らしい、楽しいお話です。
「めぐろのさんま」でも、書きましたが、また。川端さんのイラストが、落語の調子に合っていて、読んでいて面白さが倍増します。