子どもたちの大好きなおならネタの昔話。
「へっこき」という言葉の響きも愉快です。
長谷川摂子さんによる再話ですが、後半の尼さんのくだりは初めて知りました。
きっといろいろなバージョンがあるのでしょうね。
あんにゃとばあさで暮らしていたところへ、あねさが嫁にきての騒動ですね。
あねさは、なんと、すごいへっこきをするという訳です。
そのへっこきの、まあ、豪快なこと。
ばあさが何度も吹っ飛ばされる様子でまずは唖然。
これだけでもすごいのに、後半、追い出されたあねさのへっこき術の多彩さに、
もう脱帽です。
何て器用なへっこき術でしょうか。
巻き添えの尼さん、大変でしたねえ。
荒井良二さんの絵は、意外にもおとなしく物語に寄り添い、いい味わいです。