長いお話も聞けてきたし、そろそろアンデルセンもいいのではと思っていた時に図書館で見つけました。たくさん「はだかのおうさま」はありますが、子どもも大好きなバージニア・リー・バートンで、お気に入りの一冊になりました。
着飾ることが大好きな王様のところへ、悪賢い機織が「おろかなものや、役目にふさわしくない者には見えない生地をおることができる」とやってきます。王様がたいそう喜んで、お金にはいとめもつけず早速作業にかからしますが、出来具合を見たいけどもし見えなかったらいけないからと、一番信用できる大臣や役人に前もって見にいかせます。見えるはずもないのに自分がおろかであったり、役目にふさわしくないと他人に思われてはいけないので、機織たちが言うままに「すばらしい織物です」と口をそろえて言います。
王様もその他の家来たちも、まるでそこに美しい着物があるかのように振舞う姿が、子どもにも面白いようではだかんぼうで町をパレードしている場面が大好きです。