大きな大きな柳の木の下の小さな小さな村、その村はやなぎむらといいました。
ある朝、ほたる池の、ほたるのぴっかりさんから電話がかかってきました。
「そろそろ、今年も『ほたるホテル』を開く季節です。準備はいいですか?」
そこで始まった準備とは、まずはベッド作りから。
夏の野原で見かける植物を利用しての準備は、その名前を知るいいチャンスです。続々と集まるお客さんたち。招かざる客をみんなで一致団結して追い払うところ、そのたくましさを感じることができました。そのことで、ますますお話は盛り上がり、みんなを夢の世界へといざないます。
改めて、みんなで助け合うことの大切さが伝わってきました。むしたちを身近に感じることもできます。
色鉛筆を使って、草一本一本まで細かく描かれた世界、草のにおいまで感じられる素敵なお話でした。