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2023年10月 新刊&おすすめ絵本

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絵本紹介

2023.10.31

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読書の秋 じっくり読みたい読み物(2023年10月 新刊&おすすめ絵本)

目次

18時過ぎても明るかった夏が終わり、17時にはすでに月が輝きだす季節。秋の夜長のはじまりです。家にいる時間が今までより長くなって、退屈を持て余しはじめる子もでてくるかもしれませんね。でも、動画ばかり観せているのもなんだかもったいないと感じる。そんな時は大人もスマホを置いて、短い時間でも良いので一緒に本を開いてみませんか? 10分でも15分でも家族みんなで静かに過ごす読書タイムは、日常の中のちょっと特別のような、思い出に残る瞬間になるかもしれません。

「読書の秋」を彩ってくれる、大人にもピッタリの児童書をご紹介します。

長い夜の国・スウェーデンを代表する絵本作家ベスコフの隠れた名作。植垣歩子さんの愛らしい絵が散りばめられた『ロサリンドの庭』

  • ロサリンドの庭

    出版社からの内容紹介

    6才の少年ラーシュ・エリックは、おかあさんとふたり暮らし。体が弱く、昼間おかあさんが働きに出ている間は、ひとりぼっちでベッドの中で過ごします。ある日、壁紙の花模様をじっと見ていると、とつぜん壁に割れ目ができ、中からロサリンドという不思議な女の子が現れて・・・。
    出会いと別れ、そして新たな出会いの物語。
    。北欧で読みつがれてきたエルサ・ベスコフの知られざる名作読み物です。

この書籍を作った人

エルサ・ベスコフ

エルサ・ベスコフ (えるさべすこふ)

1874-1953年。スウェーデンの児童文学作家・絵本作家。工芸学校卒業後、小学校の美術の教師として働き、1897年に『ちいさな ちいさな おばあちゃん』(偕成社)で、絵本作家デビュー。6人の子どもを育てながら30作をこえる作品を発表。1952年に、ニルス・ホルゲルッソン賞を受賞。主な作品に、『ペレのあたらしいふく』、『もりのこびとたち』、『おもちゃ屋へいったトムテ』(すべて福音館書店)、『ラッセのにわで』(徳間書店)など。

この書籍を作った人

菱木 晃子

菱木 晃子 (ひしきあきらこ)

1960年東京都生まれ。スウェーデン法の研究者だった父の影響で、幼い頃よりスウェーデンの文化に親しんで育つ。慶應義塾大学卒業後、スウェーデンのウプサラでスウェーデン語を学ぶ。児童書を中心に、翻訳を多数手がける。訳書に「セーラーとペッカ」シリーズ(偕成社)、『長くつ下のピッピ ニュー・エディション』(岩波書店)、『ニルスのふしぎな旅』(福音館書店)、「ステフィとネッリの物語」シリーズ(新宿書房)など。

この書籍を作った人

植垣 歩子

植垣 歩子 (うえがきあゆこ)

1978年神奈川県生まれ。和光大学芸術学科日本画専攻卒業。現在は絵本や児童書を中心に活躍中。2002年、第3回ピンポイント絵本コンペ優秀賞受賞。『すみれおばあちゃんのひみつ』『おじいさんのいえ』(偕成社)、『ぶんぶくちゃがま』(文・富安陽子/小学館)など。おたんじょう月は10月。

村上しいこ×長谷川義史の西日本コンビが生んだ、ダジャレ満載、笑える児童書『すいはんきのあきやすみ』

  • すいはんきのあきやすみ

    みどころ

    「おいっちに、さん、し。にぃ、に、さん、し。」
    運動会の朝、庭でけんいちとお父ちゃんがラジオ体操をしていると、台所からお母ちゃんの「あかん。あかん」という泣きそうな声が。様子を見に行くと、すいはんきの蓋が開かなくなってしまったようなのです。お弁当のご飯をどうしたものかと困るお母ちゃんを前に、突然、目と口と鼻ができたすいはんきがしゃべり出し、早く運動会に行こうと言い出します。せっかく作った栗ごはんも食べてしまったすいはんきにお母ちゃんはあきれ顔。しかし優しいけんいちは、すいはんきを運動会に連れて行ってあげることに…。

    「『すいはんき』じゃなくて、『ジャーちゃん』てよんでください」というすいはんき。どうやら女の子のようです。性格は…というと、とっても積極的でおてんば。けんいちが出場する『かけっこ』『おっかけ玉入れ』『つなひき』はもちろんのこと、お父ちゃんが出る『かりものきょうそう』やお母ちゃんが出る『コアラきょうそう』にまで参加してしまうんです。けれども今回もまたいじめっこがやってきて、あれこれ「ジャーちゃん」にいじわるを仕掛けてきます。でも「ジャーちゃん」だって負けてはいません。

    すいはんきが走ったりつなひきをしたりするなんて、読むまでは全く想像がつかなかったけれど、「ジャーちゃん」が一緒に運動会に参加したことでけんいち家族はとっても楽しそう。ちょっとわがままだけれど、元気で愛嬌たっぷりの「ジャーちゃん」がだんだんけんいちの妹のように見えてきちゃうから不思議です。最後にはお母ちゃんが特別な贈り物を「ジャーちゃん」にあげたようですよ。

    こちらは、小学低・中学年の子どもたちに人気の「わがままおやすみ」シリーズの第4弾。関西弁のせりふとダジャレがとびかう村上しいこさんの楽しいストーリーに、長谷川義史さんの豪快で楽しいイラスト。お話はどんどん勢いにのって進んでいきます。予想を超えた驚きの展開に大いに笑って突っ込みを入れながら、たっぷり楽しんで読んで下さいね。

「わがままおやすみ」シリーズ

この書籍を作った人

村上 しいこ

村上 しいこ (むらかみしいこ)

三重県生まれ。『かめきちのおまかせ自由研究』(岩崎書店)で第37回日本児童文学者協会新人賞、『れいぞうこのなつやすみ』(PHP研究所)で第17回ひろすけ童話賞を受賞。主な作品に『だいすきひゃっかい』「かめきち」シリーズ(共に岩崎書店)、「ももいろ荘の福子さん」シリーズ(ポプラ社)、『ならくんとかまくらくん』(文研出版)、『ランドセルのなつやすみ』(PHP研究所)、『みんなのきもち』(学習研究社)、「なにわのでっちこまめどん」シリーズ(佼成出版社)など多数ある。

この書籍を作った人

長谷川 義史

長谷川 義史 (はせがわよしふみ)

1961年、大阪府生まれ。グラフィックデザイナー、イラストレーターを経て、『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版) で絵本デビュー。『うえへまいりまぁす』(PHP研究所)、『やまださんちのてんきよほう』 (絵本館)、『きみたちきょうからともだちだ』(朔北社)、『おへそのあな』(BL出版)、『スモウマン』『いろはのかるた奉行』(講談社)など、ユーモアあふれる作品を発表。2003年、『おたまさんのおかいさん』(解放出版社)で講談社出版文化賞絵本賞、2005年に『いろはにほへと』(BL出版)で日本絵本賞を受賞。2008年に『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)で日本絵本賞、小学館児童出版文化賞を受賞。

11月3日に「魔法の文学館」がついにオープン! 作者・角野栄子さんがライフワークとして書き続けている人気シリーズ47作目『おばけのアッチ ドラキュラのママのあじ』

  • おばけのアッチ ドラキュラのママのあじ アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズ(47)

    出版社からの内容紹介

    ドラキュラのおじいちゃんが高い熱を出して、ダウン! 子どものころ、お母さんに作ってもらったママリーガを食べたくて、お城の台所をふらふら、うろうろ……。でも、だれも作りかたを知りません。アッチとドララちゃんたちは、むかしお城で働いていた「ガミばあさん」をさがして、ママリーガの作りかたを教えてもらおうとしますが……。
    ひとり読みを始めた子どもたちのために、角野栄子氏がワイフワークとして取り組み続ける「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズ」第47巻。1979年に『スパゲッティがたべたいよう』でシリーズスタート以来、世代をこえて愛され読み継がれています。

「小さなおばけ」シリーズ

この書籍を作った人

角野 栄子

角野 栄子 (かどのえいこ)

1935年東京都生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒業。日本福祉大学客員教授。1984年に路傍の石文学賞を受賞。「おおどろぼうブラブラ氏」(講談社)でサンケイ児童出版文化賞大賞、「魔女の宅急便」(福音館書店)で野間児童文芸賞と小学館文学賞を受賞。絵本に「ケンケンとびのけんちゃん」(あかね書房)、「ぼくびょうきじゃないよ」(福音館書店)、童話に「ちびねこチョビ」(あかね書房)など作品多数。

この書籍を作った人

佐々木 洋子

佐々木 洋子 (ささきようこ)

1952年、青森県生まれ。女子美術大学卒業。「小さなおばけ」シリーズ、「ぴょんぴょんえほん」シリーズ(ともにポプラ社)で、角野栄子さんと長年コンビを組んでいる。自作の絵本に、「くまくんのあかちゃんえほん」シリーズ、『おもちおばけ』(ともにポプラ社)などがある。

家族、トラウマ、愛、成長……絡み合うテーマを巧みに描く注目作『いまにヘレンがくる』

  • いまにヘレンがくる

    出版社からの内容紹介

    郊外の古い教会へ引っ越してきたモリーとマイケル、そして再婚した父親の連れ子ヘザーの3人きょうだいの物語。ヘザーはあらたに家族となったふたりのきょうだいをまったく受けいれず、それどころか、まるで2人がヘザーをいじめているかのように振るまう。そんなヘザーにお手あげのモリーだが、あるときヘザーが教会の墓地で恍惚状態でだれかと話しているのを目撃する。以来モリーは、ヘザーが墓地にいるなにものかに異常に執着していることに気づき、疎んじられながらもそれを突き止めようと危険な状況に足を踏み入れていく。ヘザーが秘めていたものとは......。


    【編集者より】::::::::::::::::::::::::::::::::
    読むたびにラストで涙がにじむ、すぐれたお話です。家族、トラウマ、愛、成長など、多くのテーマを含んでいる物語ではありますが、決してそれを「現代的テーマ」として前面に出すことはせず、あくまで「話がおもしろい」ゴースト・ストーリーとして書かれています。テーマより、ストーリー・テリングが優先されているのです。
    またせまい人間関係のみで進行していくにもかかわらず、各人物の造形がしっかりとしていることで、話に奥深さを感じさせることに成功しています。各人物の性格、バックグラウンドに奥行きがある。だから全体にも作為的でない、自然な話になっています。
    アメリカ人作者メアリー・ダウニング・ハーンの初期の傑作で、彼女はその後、ホラーを中心に30作以上の作品を書いています。
    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

『ソラモリさんとわたし』のその後の物語。卒業記念に寄贈絵本を作ることになった美話のアイデアと失敗とは……『満月のとちゅう』

  • 満月のとちゅう

    出版社からの内容紹介

    「あの夏」から季節がめぐり、冬。
    小学校の卒業式をまえに、美話はクラスメートと卒業記念の寄贈絵本を作ることに。
    なれないチーム活動のなかで、美話は心にアイデアの火を灯し、そして、大きな失敗も経験する…。
    ソラモリさんとのひと夏の〈言葉レッスン〉は、美話になにをもたらしたのか――。
    第3回ものがたり新人賞大賞受賞作『ソラモリさんとわたし』のその後をえがいた、
    創作の道をゆくすべての人におくる、感動の物語!

「フレーベル館文学の森」シリーズ

人の数だけ、仕事への道がある! 話題の読む「しごとば」シリーズ第2弾『しごとへの道(2) 獣医師 オーケストラ団員 地域おこし協力隊』

  • しごとへの道(2) 獣医師 オーケストラ団員 地域おこし協力隊

    出版社からの内容紹介

    迷って、なやんで、とびこんで、自分の「好き」をしごとにするまで。
    読む「しごとば」シリーズ第2弾は、獣医師、オーケストラ団員、地域おこし協力隊の3職業を収録。
    自分のしごとに出会うまでの紆余曲折、人生を変える言葉や人との出会いを、子ども時代から取材。
    しごとへの道はひとつじゃない―
    子どもから大人まで、心に響くエピソードが満載!
    コミック仕立てで充実の読み応えです。

「しごとへの道」シリーズ

この書籍を作った人

鈴木 のりたけ

鈴木 のりたけ (すずきのりたけ)

1975年、静岡県浜松市生まれ。会社員、グラフィックデザイナーを経て、絵本作家に。『ぼくのトイレ』(PHP研究所)で第17回日本絵本賞読者賞、『しごとば東京スカイツリー®』(ブロンズ新社)で第62回小学館児童出版文化賞、『大ピンチずかん』(小学館)で第6回未来屋えほん大賞・第13回リブロ絵本大賞・第15回MOE絵本屋さん大賞を受賞。また2022年に第2回やなせたかし文化賞を受賞した。ほかの作品に『おしりをしりたい』(小学館)、『す〜べりだい』(PHP研究所)、『ねるじかん』(アリス館)など多数。

モンゴルの大草原が目の前に広がるよう。『英日CD付 英語絵本 スーホの白い馬』は英語の学びなおしにも最適!

  • 英日CD付 英語絵本 スーホの白い馬 Sukh’s White Horse

    みどころ

    哀しくも美しいモンゴルの民話『スーホの白い馬』。
    この愛されてやまない名作を、英語・日本語の素晴らしい朗読と臨場感のある良質な音楽によってドラマチックに再現されたシリーズが「英日CD付英語絵本」です。翻訳された英語絵本のページを開き、赤羽末吉さんの描く見開きいっぱいに広がるモンゴルの大草原を前にCDをかけてみましょう。

    To the North of China, in Mongolia,
    extends a broad, grassy plain.
    中国の北のほう、モンゴルには、ひろい草原がひろがり、
    The people who live there have kept sheep, cattle and horses for many ages.
    そこに住む人たちは、むかしから、ひつじや、牛や、
    馬などをかっていました。

    英語、日本語と交互にバランス良く入る朗読はなんともリズミカルで明快。物語に更なる抑揚をつけて私たちの想像力をかき立ててくれます。こだわりの音源は、一流のスタッフとキャストによるもの。音を聴くだけで情景がぱっと目に浮かぶその世界観は、まるで上質な1本の映画を見ているような気持ちになります。母国語の日本語を大事に考えている作品だからこそ、豊かな日本語と英語の表現が自然と身につけられるよう工夫がされているんですね。
    何度も何度も繰り返し音声を聴いているうちに耳が慣れてきて思わず真似をしたくなるんです。

    スーホが瀕死の馬を抱えながら、声をころしてもらす台詞や、
    "White horse, my dear white horse, please don’t die!"
    「白馬、ぼくの白馬。死なないでくれ!」

    夢の中で、スーホに語りかける白い馬の心優しい台詞など、
    "Thay way, I can always be beside you. I can comfort you."
    「そうすれば、わたしはいつまでも、
     あなたのそばにいられます。あなたをなぐさめてあげられます。」

    そこには、「こういう気持ちを伝えたい」という感情と言葉(英語)が結びついた時に、初めて発することができる自然な英語のコミュニケーションがあります。子ども達はそれを絵本の世界から大人が想像する以上に感じ取り、自分のものにしていくようです。小学校での英語劇に「CD付英語絵本」シリーズが使われているというのも納得ですよね。絵本の世界をより深く楽しみ味わい、そして心から感動し、英語に触れることができたら子どもにとって忘れられない経験となることでしょう。
    英語絵本の巻末には、本文内容(英語日本語併記)ガイドもありますから英語に不安のある方でもご心配なく。馴染み深い名作絵本の翻訳版は、肩肘はらずともやさしく私たちを英語の世界へと導いてくれる案内役となってくれそうです。『スーホの白い馬』をよくご存知の方もはじめて出会う方も一度この世界を味わってみてください。今までに体験したことのない新しい世界が待っているはずです。
    子どもの英語教育にはもちろんのこと、是非とも「子どもの頃に読んだ懐かしい名作を音で聴いてみること」大人の方にもお薦めしたいです。

「英日CD付 英語絵本」シリーズ

この書籍を作った人

この書籍を作った人

赤羽 末吉

赤羽 末吉 (あかばすえきち)

1910年東京生まれ。1932年渡満。戦後は子どものためのさし絵の仕事に情熱をかたむけ、1959年、日本童画会展で茂田井賞受賞。1965年には「ももたろう」(福音館書店刊)と「白いりゅう黒いりゅう」(岩波書店刊)で、さらに1968年には「スーホの白い馬」(福音館書店刊)で、それぞれサンケイ児童出版文化賞を受賞。1990年没。

『決定版 心をそだてる はじめてのイソップとグリム36』で親子の共感関係を育み、愛着関係を強くする貴重な時間を体験

  • 決定版 心をそだてる はじめてのイソップとグリム36

    出版社からの内容紹介

    イソップとグリムから、はじめての読み聞かせにふさわしいお話を36編収録。
    一流の書き手による、聞いてわかりやすい文章と、一流の画家による美しい挿絵で、はじめてのお話体験をもりあげます。
    *読み聞かせにかかる時間(3分〜8分)の目安つき。
    *すべての漢字にふりがなつきで、はじめての一人読みにもぴったり。
    *監修 川島隆太(東北大学教授 東北大学加齢医学研究所所長)
    *執筆陣(あいうえお順)
     石崎洋司 神戸万知 立原えりか 那須田淳 ななもりさちこ 林木林 堀切リエ 

    *画家陣(あいうえお順)
     朝倉田美子 あべ弘士 銀杏早苗 伊野孝行 牛窪良太 eto おくはらゆめ 
     加藤晶子 カワダクニコ 北澤平祐 北見葉胡 こみねゆら 坂口友佳子 
     さこももみ ささめやゆき 高畠那生 たしろちさと 田中六大 
     平澤朋子 堀川理万子 松成真理子 ももろ 
     
    (脳科学で証明、子どもの心を育てる「読み聞かせ」より) 
    人が社会で生きていくために必要な能力は何でしょう。人とうまく関わっていく力、そして多少のストレスに負けず、自分らしく生きていく力ではないでしょうか。親(または身近な大人)と子どもの間で強い愛着関係(心のきずな)ができると、そこが子どもの緊急避難基地になります。子どもはストレスを受けても、親にギュッとしてもらえたら、また自由に活動することができます。ところが、今の情報過多な社会では、親子で過ごす時間が極端に短くなり、強い愛着関係が築きにくくなっています。そこで私たちは、脳科学の観点から「読み聞かせ」の効果について、調べてみることにしました。

    まず、読み聞かせをする大人の脳ですが、一番強く活動していたのは、前頭前野の言語を担う場所ではなく、コミュニケーションの領域でした。親は本を読みながら、子どもにコミュニケーションを持ちかけていました。次に子どもの脳を調べました。すると、思考をつかさどる前頭前野はほとんど活動せず、大脳辺縁系という感情をつかさどる場所が働いているということがわかりました。親子の脳を同時に計測すると、コミュニケーションを担う部分が、親子で同じような活動を示し、共感関係(お互いの気持ちを理解し、思いやれる状態)にありました。読み聞かせは、親子の愛着関係を強くする貴重な時間をつくっていたのです。
    この本では、短い時間で読めるものから、じっくり楽しめるものまで、36のお話を掲載しています。ご都合にあわせてお話を選び、毎日の生活の中に、「読み聞かせ」を取り入れてみてください。

    監修・東北大学教授 川島隆太

難しかったあの名作もまんがで読めば理解が深まる「まんがで読破 ジュニア」シリーズ。宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』を味わおう

  • まんがで読破 ジュニア 銀河鉄道の夜

    出版社からの内容紹介

    ★★★累計400万部をたたき上げた名著の漫画化シリーズ「まんがで読破」からジュニアシリーズが登場!★★★
    ちょっと難しかったあの文学も、いまさら知らないとはいえないあの名作も、親しみやすい「まんが」で一気に読んで、どっぷり没入!「まんがで読破」ジュニアシリーズは、文庫版よりひと回り大きなサイズで漫画部分にふりがながついています。また、時代背景や作者について分かりやすい解説ページもあり、小学生から難しめの作品に親しめます。

    ★誰もが知っている【最強名作】をまんがで学ぼう!★
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    ■Point@小学四年生からならう漢字にルビ(ふりがな)つきで読みやすい!■
     名著ならではの難しい熟語や漢字にすべてルビ(ふりがな)を入れているので、子どもでも読みやすいです。
    ■PointA四六版サイズで読みやすい!■
     文庫版よりひと回り大きい四六版サイズで、まんがも拡大して迫力アップ!ソフトカバーで持ち運びにも便利です。
    ■PointBより深く作品がわかるカラー解説が16ページ!■
     巻頭巻末に、フルカラーの解説ページつき。作品のつくられた時代背景や、作者について、より深く学ぶことができます。
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    ■あらすじ:
    貧しく孤独な日々を送る少年ジョバンニ。 祭りの夜に一枚の切符を手にしたジョバンニは、不思議な列車に乗る。それは宇宙を旅する銀河鉄道だった。気づくと、そばには親友・カンパネルラがおり、 一緒に夢のような不思議な世界を旅する。 奇妙な乗客たちを乗せた汽車はどこへ向かうのか。「ほんとうの幸せ」とはーー。

「まんがで読破 ジュニア」シリーズ

この書籍を作った人

宮沢 賢治

宮沢 賢治 (みやざわけんじ)

1896年岩手県花巻市に生まれる。盛岡高等農林学校農芸化学科卒業。十代の頃から短歌を書き始め、その後、農業研究家、農村指導者として活動しつつ文芸の道を志ざし、詩・童話へとその領域を広げながら創作を続けた。生前に刊行された詩集に『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』がある。彼の作品の殆どは没後に高く評価され多数の作品が刊行された。また、何度も全集が刊行された。1933年に37歳で病没。主な作品に『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『ポラーノの広場』『注文の多い料理店』『どんぐりと山猫』『よだかの星』『雪渡り』『やまなし』『セロひきのゴーシュ』他多数。

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