アンパンマン あそべる! かんたん! おりがみ
- 原作:
- やなせ たかし
- 監修:
- わだ ことみ
- 出版社:
- フレーベル館
絵本紹介
2025.07.25
最近楽しそうにひとり遊びしてる。話せることばが増えた。子育てをしていると日々、わが子の小さな成長に遭遇します。この奇跡のような瞬間を大切にしたい。逃したくないのはシャッターチャンスばかりでなく、赤ちゃんとのコミュニケーションです。
0、1、2歳、赤ちゃんの成長のタイミングに合わせて親子で楽しみたい絵本をご紹介します。
赤ちゃん絵本の名手・とよたかずひこさんの「ぽかぽかおふろ」シリーズ、夏のおふろやさんは冷たいプールに!ぽちゃぽちゃ、すーいすい、お風呂やプールに入ったら動物のまねっこするのも楽しそう。
色水をぽとり。絵本に向かってふーっとすると、ページいっぱいに広がる色彩。『ふーってして』はシンプルな遊びが生み出すカラフルな世界に大人も魅了されます。読んだ後はぜひ、実際に色水で遊んでみてください。
ほかにも手先を使って遊ぶようになったら折りがみ、ことばをリズムに乗せて口ずさむ楽しさを覚えたらわらべ歌の絵本など、お子さんの成長にあわせた一冊をどうぞ。
絵本を通したコミュニケーションは、子どもの世界が何倍にも広がるとともに、ママ・パパにとってもかけがえのない子育ての時間になるはずです。
出版社からの内容紹介
アンパンマンたちのおりがみが作れるワークブックです。あらかじめ絵柄が印刷されているので、少し折っただけで、完成度の高いおりがみ作品が作れます。絵がわりに、ごっこ遊び……いろいろな遊びもできるおりがみがいっぱい!
【内容】全部で28種類!
アンパンマン/メロンパンナ/クリームパンダ/カレーパンマン/しょくぱんまん/ばいきんまん/ドキンちゃん/コキンちゃん/アンパンマンごう/バイキンUFO/アンパンマン〈パトロール〉/あかちゃんまん〈そらの おさんぽ〉/サンドイッチ/アイスクリーム/ケーキ/ハンバーガー/みかん/すいか/ちょう/かぶとむし/くるま/でんしゃ/しょうぼうしゃ/ひこうき/ふとん/びっくりばこ/へんしんスマホ/なかまたちカード
この書籍を作った人
1919年高知県生まれ。東京高等工芸学校図案科卒業。高知新聞記者、三越宣伝部のグラフィックデザイナーなどを経て独立。漫画家として活動する。1973年最初の絵本『アンパンマン』(フレーベル館)を刊行。『アンパンマン』は人気が高まりアニメ化され現在も子ども達に大人気キャラクターとして広く知られている。また同時期に雑誌「詩とメルヘン」(サンリオ)を創刊し、30年間編集長を務めた。主な作品に絵本『やさしいライオン』『チリンのすず』(フレーベル館)、作詞に『手のひらを太陽に』『それいけ!アンパンマン』など。90年、勲四等瑞宝章受賞。95年、日本漫画家協会文部大臣賞受賞。日本漫画家協会理事長。
この書籍を作った人
幼児教育研究家。東北大学工学部卒業。塾、予備校、幼児教室で幼児から高校生まで長年指導した後、知育ドリル、知育絵本、しかけ絵本、音のでる絵本など、300冊以上を執筆、監修。小学館の幼児雑誌で知育ドリルを10年以上執筆連載。幼児向け知育DVD、DSソフト、アプリ、幼児番組のアドバイザーなども行っている。主な作品:「アンパンマンあてっこ知育えほんシリーズ」(フレーベル館)「ミニしかけえほんシリーズ」(岩崎書店)など
この書籍を作った人
1947年宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。主な絵本に『でんしゃにのって』などの「うららちゃんののりものえほん」シリーズ、『バルボンさんのおでかけ』などの「ワニのバルボン」シリーズ、『ブップーバス』などの「あかちゃんのりものえほん」シリーズ(以上アリス館)、『やまのおふろ』などの「ぽかぽかおふろ」シリーズ(ひさかたチャイルド)、『どんどこ ももんちゃん』[第7回日本絵本賞]などの「ももんちゃん あそぼう」シリーズ、『おにぎりくんがね‥』などの「おいしいともだち」シリーズ(以上童心社)がある。紙芝居に『でんしゃがくるよ』『もみもみおいしゃさん』『ぞうさんきかんしゃ ぽっぽっぽっ』[第56回高橋五山賞](以上童心社)などがある。
みどころ
とよたかずひこさんの人気作「ぽかぽかおふろ」シリーズ11冊目。
でも今回は、「ぽかぽか」じゃなくて、冷たいおふろ……!?
表紙のシロクマ親子は、たしかに冷えたおふろがお好みかもしれません。
さあ、ページをめくってみましょう。
「ばちゃ ばちゃ ばちゃ ばちゃ」
次のページも
「ばちゃ ばちゃ ばちゃ ばちゃ
ばちゃ ばちゃ ばちゃ ばちゃ」。
子グマが泳ぐ練習をしているみたいです。
そこへよちよちやってきたペンギンさんは、「とぽーん」と飛びこんで「すーい すい すい」。
今度は……「へっ へっ へっ」とカッパ。
水着を着た子どもたちも!
野原の冷たいおふろに次々やってくるのは、泳ぎたい子ばかり。
浮き輪をしていた子グマは、みんなの泳ぎを見つめるうちに、泳げるようになったみたいです。
最後は浮き輪なしで泳ぎ、うれしそうな笑顔で帰っていきます。
みんながいなくなった後は、ぐらぐらぐら……とおふろが揺れて。
「どっこいしょ」と地面から姿をあらわした、おなじみの、おふろやさん。
夏のおふろは、プールに早変わりだったのですね。
ひぐらしが鳴く、夏の夕暮れの余韻と、「ほっ」とするさわやかさ。
夏にぴったりの心地いい絵本です。
プールがこわい小さなお子さんや、泳ぐことが苦手なお子さんにもおすすめです!
この書籍を作った人
埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。企業のデザイナーを経て、絵本作家になる。 主な絵本に「そらまめくん」シリーズ(福音館書店・小学館)、「ばすくん」シリーズ(小学館)、「くれよんのくろくん」シリーズ(童心社)、「どんぐりむら」シリーズ(学研)、「こぐまのくうぴい」シリーズ(ミキハウス)、「やさいのがっこう」シリーズ(白泉社)など多数ある。愛くるしく魅力的な登場人物を描いた絵本作品は、子どもたちに絶大な支持を受けている。
出版社からの内容紹介
1さいから計算脳を育てる!
大阪大学発達認知科学ラボ発 エビデンス絵本!
左ページに「まんまる」が1つ。右ページに「まんまる」が2つ。
左右の「まんまる」を見くらべて、どっちが多いかわかるかな?
答えは右ページ。
多くの方が数をかぞえることなく、瞬時に正解されたのではないでしょうか。
実は、この「多い・少ない」を直感的に見分ける能力は、赤ちゃんにも備わっているのです。
本書の作者であり、認知発達の研究者である鹿子木康弘先生によると、この「多い・少ない」と大小区別をする能力は、乳児期のかなり早い段階、生後3ヶ月ほどからみられることが研究成果からわかっているそうです。また、このような「数を直感的に理解する能力」のことを「サビタイジング」といい、後の計算能力の基礎になることが科学的に明らかにされています。
本書の構成は、子どもが数をかぞえるのではなく、直感的に数の大小関係を理解できるような構成になっています。にこにこ顔のついた「まんまる」や、「まんまる」を並べてできた魚やひよこのカラフルなイラストを楽しみながら、左右のページを見くらべてみよう!
「どっちが おおい?」「どっちが すくない?」「どっち どっち?」と親子で対話を楽しみながら、サビタイジングを育む1冊です。
この書籍を作った人
発達心理学者。博士(文学)。大阪大学大学院 人間科学研究科 発達認知科学分野教授。2012 年に京都大学大学院文学研究科の博士課程を修了し、東京大学大学院総合文化研究科、京都大学大学院教育学研究科、NTT コミュニケーション科学基礎研究所、追手門学院大学心理学部などを経て2023年より現職に。乳幼児の社会性・認知の発達をテーマに、実証的な研究に従事している。一児の父。著書に『社会性の発達心理学』(ナカニシヤ出版、分担執筆)や『社会的認知の発達科学』(新曜社、分担執筆)など多数。
この書籍を作った人
絵本を中心とした、企画・編集・デザインチーム。「あそびのおうさまBOOK」シリーズ(学研プラス)でボローニャ国際児童図書ノンフィクション賞を受賞。手掛ける絵本に、「てあそびおうたえほん」シリーズ(学研)、『みて みて おてて』(作:北川チハル 写真:三原 由宇/アリス館)「Sassyのあかちゃんえほん」シリーズ(監修:Sassy/DADWAY/KADOKAWA)などがある。
みどころ
真っ白な紙に色水ぽとり。
「ねえ ふーって して」
そうすると、どうなるの?
ページをめくると……あっ、たいよう。
次はみどりをぽたぽた、ふーっとすると。
草がはえてきたよ。
不思議、不思議、おもしろい!
ふーっとすると、ハリネズミのはりが生えてきたり、ねこのおひげが伸びてきたり、まつ毛がびょーんと長くなったりして。ねえねえ、いったいどうなってるの?
答えはね、紙にたらした色水をストローや口を使ってふーっと生きを吹きかけるのです。そうすると、色水がよくのびて線を描き出すのです。なんだ簡単。簡単だけど、けっこうすごい。思ったよりもずっと素敵で驚きの絵が生まれちゃう。なんだか色が生きてるみたいだね。
絵を描くだけでなく、子どもたちが気軽に楽しめる工作や遊びが大好きな松田奈那子さん。この絵本も、ふーっと絵本に息を吹きかけるだけで参加できちゃうし、読み終わって真似してみてもきっと楽しい。想像力や好奇心を刺激してくれる、美しくて愛らしい1冊です。
この書籍を作った人
1985年、北海道生まれ。画家。絵本作家。2009年に札幌大谷大学短期大学部専攻科美術専攻を卒業。2011年、多摩美術大学大学院美術研究科 修士課程 絵画専攻 修了。絵本制作のほか、雑誌、広告、映画など様々な媒体で活動。個展、グループ展にて作品を発表し、子ども向けの造形教室やワークショップも開催している。
みどころ
車がひっくりかえったら……、
進めませんよね。
でも、傘がひっくりかえったら、かえるのプールになっちゃうかもしれません。ミルクのコップがひっくりかえったら、ねこのごちそうになっちゃうかもしれません! 小さなものだけじゃありませんよ。おとうさんだって、もっと大きなおうちだって……!?
「ひっくりかえる」と見えてくるのは、まったく別の世界? 思いもよらない出来事を、こんな風にのびのび、生き生き、受け入れられたら。新しい発見ができたとしたら。毎日がもっと楽しく、面白くなりそうですよね。
「さかだち」や「でんぐりがえし」が大好きな子どもたちへ。物事は表裏一体、ひっくりかえるといいことがあるかもしれません。『かばさん』『ひとはなくもの』(ともにこぐま社)で、小さな子どもたちとの愛らしいふれあいを描かれてきた、絵本作家やべみつのりさんの最新作です。
この書籍を作った人
1942年、岡山県倉敷市に生まれる。1977年より子どものための造形教室「はらっぱ」を16年間主宰。現在は、各地で、造形遊びや紙芝居作りのワークショップを開いている。絵本に『かばさん』(こぐま社)『あかいろくん とびだす』(童心社)などがある。紙芝居も多数手がけ、1996年第34回五山賞奨励賞受賞。
この書籍を作った人
1937年、山形県鶴岡市に生まれる。女子美術大学図案科卒業。広告デザインの仕事にたずさわった後、子どもの本の世界に入る。日本の伝統的な色彩や形の美しさと、現代的なセンスが調和した優しい画風で、ファンが多い。主な絵本に『ママ だいすき』(まど・みちお文)『とと けっこう よがあけた』(こばやし えみこ案)『あがりめさがりめ』(いずれもこぐま社)など多数。
文/竹原雅子
編集/木村春子