1年を通して、私たちの頭上に広がっている星。
星に興味を持ち始めた子どもたちにピッタリの絵本の登場です。
まず最初に登場するのは、日暮れ直後の西の空、金色に輝く一番星「金星」。
春の北の空で一等目立つ、「北斗七星」は、こぐま座を追いかける「おおぐま座」。
夏に広がる「天の川」に、「こと座」「わし座」「はくちょう座」の大三角。
春夏秋冬の四季の移り変わり、日の入りから日の出までの時間の経過を巡って、
代表的な星たちがひとつひとつ丁寧に紹介されます。
みきつきみさんのリズミカルな文章と、柳原良平さんの味のある星座たちが、
鮮やかに夜空を彩る様子は、星めぐりをしているような豪華さです。
ほうき星が魔女の乗るほうきの先についていたり、
6つ並んだスバルがホタルの光になっていたり、
星座のモチーフをただ絵にするだけでなく、
柳原さんのイメージを随所に感じられるのも楽しい1冊。
巻末に載っている、星の説明ページで、
絵本に登場する星についてさらに詳しく知ることができるので、
絵本を手に、お子さんと星空観察に出かけるのもオススメです。
(木村春子 絵本ナビライター)
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