「おかあしゃん」「はぁい」 この何気ないやりとりが、小さな女の子の1日に何度も繰り返されます。 お着替えの時間、通園の時間、お手伝いの時間、おやすみの時間・・・。 その時々の「おかあしゃん」の呼びかけから、 「上手にできたよ」「そばにいて」「がんばるね」「会いたかった!」 女の子のいろんな気持ちが伝わってきます。 お母さんの「はぁい」の返事も同じ。 「そばにいるよ」「がんばったね」「ママも大好きよ」 みなさんは、二人のやりとりからどんな言葉を想像するでしょうか。
絵本に書かれているのは「おかあしゃん」「はぁい」の言葉だけ。 この短いやりとりだけで、この女の子とお母さんが確かに通じ合っているのを感じます。
女の子のお母さんに向ける表情や、周囲から女の子へ向けられた眼差し。岡田千晶さんの絵が、私たちを優しい世界に包み込んでくれるようです。 そして親子の毎日にある当たり前の時間、心が通い合うかけがえのない一瞬の幸せが、少ないテキストの中にぎゅっと詰まっています。
「世界中のすべての親子に、この幸せな時間がありますように」そんな作者の願いがこめられた絵本です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
「おかあしゃん」「はぁい」日常の中で繰り返される、幸せに満ちたやりとり。確かな絆で結ばれた母と子の、笑顔の瞬間を描きます。世界中のすべての親子に、この幸せな時間がありますように、という、作者の願いが込められています。
一回目。サラッと読んでみて「えっ?これだけ?」
二回目。「うん。なるほど」
三回目。「すごいかもしれない。これ」
正直、とっても短いです。
タイトルにあるように「おかあしゃん。」「はぁい。」の繰り返しだけです。
でも、「おかあしゃん。」「はぁい。」には、色々な状況、パターンが描かれていました。
読めば読むほど奥深いです。
読み聞かせに使うなら、3,4歳くらいから6,7歳くらいの未就学児のお子さんたちにいいかなと、思いました。
ただ、読むところが少ないからといって、手を抜かず、しっかり1ページ1ページの状況を想像しながら読み進める前準備が必要かと思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子15歳)
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