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残された孫ふたりだけで、おばあさんの通夜をするまでの心の動きをていねいに描く中国児童文学を絵本画家和歌山静子が絵本化。

お通夜を題材にした絵本は、子どもには強すぎるのではないかと思いながら、読み終えたら、祖母の死を受け入れたターヤとシャオヤの健気さに感情移入していました。
祖母と二人だけの生活という設定には、両親不在の重さと、親のようにして自分たちを育ててくれたことへの感謝が盛り込まれています。
悲しみを受けとめるのはこれから。
おばあちゃんを送る最後の夜は、いろんな事を思い出して、亡骸と優しく寄り添うことでしょう。
通夜の夜が、見事にまとめられていて、安らぎさえ感じさせる絵本でした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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