ハロウィンの本当の楽しみ方を教えてくれる、とっておきの絵本ができました。
オレンジや紫のハロウィン色に彩られた大判絵本は、気分を盛り上げるのにぴったり。
もちろん準備の内容もばっちり描かれています。
「まず はじめに かぼちゃを えらびましょう」。
かぼちゃ畑には、オレンジやみどり色、形もいろんなのがごろごろ。
「しろっぽい かぼちゃも おばけみたいで ハロウィンには ぴったりかもしれません」
……なんて、わぁ、本格的!
かぼちゃ選びくらいで驚いていちゃいけません。
実際にどうやってかぼちゃを磨き、中の種やワタをごりごりかきだし、顔を描いてナイフでくりぬくのでしょうか。
かぼちゃの準備ができたら家のまわりの飾り付けも必要ですよ。
生き生きした表情の子どもたち、ハロウィン前のあれこれが具体的に描かれます。
すべてが外国風でわくわくしちゃう!
でも、さすが、なかがわちひろさんの訳は、日本の子どもが読んでも違和感ありません。
「ジャック オ ランタン」「ハッピー ハロウィン!」のミステリアスな響き。
ロウソクの火がともったら、ハロウィンの世界に誘い込まれそう。
ゆらゆらゆれる、ジャック・オ・ランタンのひとみを見つめながらドキドキしちゃう……。
「本当のハロウィン、やってみたいな」
わが家の小学生も思わずつぶやく、あこがれのハロウィン絵本です。
本書の作者パトリシア・トート(文)、ジャーヴィス(絵)のコンビで『クリスマスツリーをかざろう』も出版されています。
こちらも本物の木を飾る本格的クリスマスツリー。
ぜひあわせて見てみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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