ねこさんとねこさんが持っているのは、いっぴきのおさかな。さあ、どうしたらいいと思う? ページをめくると……
「はんぶんこ!」。
みごとに真ん中ではんぶんこ。二人ともにっこり、よかったね。おつぎはねずみさんのチーズ、うさぎさんのにんじんも、おさるさんのバナナだって……
「はんぶんこ!」。
穴あきのしかけで、ページをめくればみんなまっぷたつ。二人で仲良く分け合うシーンが続きます。
小さな子でも、たとえ「はんぶんこ」の言葉の意味がわかっていなくたって、絵本を読んでいうるうちに、いつのまにか自然に分かち合う心が育まれていく、このしかけ絵本。
『のりもの つみき』や『くだもの だーれ?』など、明るいイラストと洗練されたデザインで次々に人気のしかけ絵本を生み出されてきた絵本作家よねづゆうすけさんによる、小さな子どもたちにも優しいボードブックです。アメリカの有力書評紙KIRKUS REVIEWSにおいて、2020年ベストボードブックに選出されました。
さて、最後に「ぼく」と「わたし」がわけあうのは……? ひとりでも、誰かと一緒でも。くり返し何回でも二人で仲良く「はんぶんこ!」の時間を楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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ねこさんとねこさんが、おさかなを二人でとりあいっこ。さあ、どうしたらいい? 分かちあう心を自然にはぐくむ楽しいしかけ絵本。
本書は、「シェアリング=分かち合うこと」がテーマ。ひとつのものを二人がほしいと思ったときに、半分こする思いやりややさしさを、穴あきのしかけを通して楽しみながら理解できる絵本です。
だまし絵を楽しむ『のりものつみき』、色が変化していく『にじいろカメレオン』、意外性に富んだ「だーれ?」シリーズ、穴あきしかけ『もぐ もぐ もぐ』、図形を生かした『ぴたっ!』『まる まる まんまる』など、つぎつぎと新しいしかけ絵本を生み出している、よねづゆうすけの最新作。ちいさいお子様にやさしいボードブックです。
アメリカの有力書評紙KIRKUS REVIEWSにおいて、2020年ベストボードブックに選出されました。
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