春、テキサスの丘は、美しい青い花でおおわれる。その花には、日照りに苦しむ部族の人々を救うために犠牲をはらった、コマンチ族の勇気ある少女の物語が秘められていた…。力強くカラフルな絵で描く、テキサス州の伝説。
人形を作ってくれた母さんや、青い羽を持ってきてくれた父さんは、飢饉で亡くなりました。その戦士の人形は、小さい時から持っているたった一つの家族の形見の宝物でした。<ひとりでいる子>は、大切な形見の宝物の人形を、村の人たちの為にいけにえにして捧げたのでした。そのお陰で雨が降り出し、大地が生き返りました。<ひとりでいる子>は、その日から<みんなをたいせつにする子>と、呼ばれるようになりました。なんだか、読んでいて切なくなりました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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