「ねえねえ、なんに なりたい?」
おしゃべりしているのは、おりがみたち。おりがみたちは、折られたい。折ってもらって、なにかになりたいのです。
あおくんは、ヒコーキに。
きいろちゃんは、キリンさんに。
ピンクちゃんは、ハートに。
「わたしも! ハート!!」
そう言ったのは、しろちゃんです。でも、みんなは言います。しろちゃんには色がついてないから、ハートじゃなくて、ゆきだるまやおもちがいいんじゃない?
しろちゃんは、自分がなにになりたいかわからなくなって、とうとう泣き出してしまいます。するとそこへやってきたのは……。
『のりののりこさん』『けしゴムのゴムタとゴムゾー』に続く、かとうまふみさんのぶんぼうぐシリーズ第3弾。普段、子どもたちに親しみのある文房具たちですが、彼らにだってそれぞれ主張があるのです。それは、おりがみ達だって同じ。しろちゃんは、ハサミやえんぴつ達と相談し、力になってもらいながら、自分のなりたいものを見つけだしていきます。
筆による力強い線で描かれた文房具たちの表情は、愛嬌たっぷり。どこ懐かしい雰囲気も、個性的でユニークなキャラクターにぴったりです。自分らしくいるために奮闘する文房具たち。続きの物語を想像をしたり、自分と重ね合わせてみたりしているうちに、ますます彼らへの愛情が深まっていきそうですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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