あかちゃんだったら泣いてたっておこられない。それにこんなことや、あんなことだって……。「もしも」から広がる想像が楽しくて、見終わったらほんとにあかちゃんになりたくなっちゃう絵本です。
このえほんのしゅじんこうは、「もしも……。」ってかんがえるのがだいすきなおとこのこです。きょうもさっきまでさわいでいたのに、きゅうにしずかになったな、とおもったらやっぱり……。
下の子が産まれて、「ぼく」はナイーブになっているのかな?
ぼくは、赤ちゃんと自分を比べて、損してると思っているよう。赤ちゃんは泣いてもあやしてもらえるけど、ぼくは「ぐずぐずするな」って、怒られる。
赤ちゃんは笑ってたらだっこしてもらえるけど、ぼくは叱られる。
赤ちゃんは食べさせてもらえるけど、ぼくがこぼして食べていると、叱られる。
そして、ぼくは言う。
「ぼく ときどき あかちゃんになっても いい?」
「ひとりでたくさんよ。」
って、お母さん。ちょっと厳しいかなぁ。って、思っていると、次のページで、しっかり相手をしてあげている。私も、こういうお母さんでいたいな。 (てんぐざるさん 30代・ママ 7歳、2歳)
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