
オスカー・ワイルドの名作にツヴェルガーがイラストが絶妙なイラストをつけています。同じおはなしの作品は複数でていますが、残念ながらこの作品は入手困難のようです。もし図書館でみかけたら読んでみてください。

長年不在で子どもたちの遊び場になっていた庭でした。
高慢な男の帰宅によって、庭は閉鎖され子どもたちは追い出されてしまいました。
そんな話を崇高に変えたのは、その庭だけが冬のままだという象徴性でしょうか。
花も咲かない、鳥も避けていく、季節の巡ってこない庭という空間は、男の心象風景のようでもあります。
ある日、冬のままの庭の隅で泣いている男の子を見つけ、大男は大男は自分のしてきたことを悔いるのです。
男は庭を開放し、人々とともに生き始めます。
そして、あの時以来姿を見せない少年を探し求めるのです。
最後に姿を見せた少年は、大男を天国に誘います。
大男の死を看取った少年はキリストのように描かれています。
でも私には、それが大男の少年時代の姿、心の中にあった愛の姿のようにも思えました。
大男は自らの力で生きたのではないでしょうか。
オスカー・ワイルドらしい物語です。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
|