
少年と祖母の心を通し、生きることの意味を問う、さだまさしの児童文学第2作

「ふうせんのはか」と続けて読みましたが、こちらの作品もまた、子どもの頃に経験した気持ちを懐かしく思い出させてくれるお話でした。
誰かが自分のために、まごころ込めて贈ってくれたもの(してくれたこと)を、その人の思いの深さもわからず、感謝の心ももてなかったり、素直に喜ぶことさえできなかったことってありませんか?
後になって、その思いに気づき、心の底から「ありがとう」の気持ちがこみ上げてきたという経験を、多かれ少なかれ重ねながら、人との絆を深めていったり、心を成長させていくものだと思います。
人は誰も、そんな思いを受け継ぎながら、命をつないでいくものなんだな、ということが、ひしひしと伝わってくるお話です。
(ガーリャさん 40代・ママ 女の子8歳)
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