「よなかのころわん」 ママの声

夜中に目を覚ましたころわんが、お母さんと一緒に「夢の花」を見たあと、お外に遊びに行くお話でした。
夜中の外出は、不思議な特別感があってわくわくする様子がとてもよく伝わってきて、読んでいてほほえましかったです。

いつもの慣れた場所でも、夜になると違って見えて、ドキドキするんですよね。
そんな興奮と緊張が、よく伝わってきました。
なんだか、ころわんが少し大人になったように見えました。
薄暗い絵の中で、花や付きの黄色が、はっと目を惹き印象に残りました。

ころわんは頬ずりしたくなるくらいふわふわで可愛らしくって、お話もいつも心が和むお話ばかりですね。
今回のお話はタイトル通り、真夜中のころわんのお話です。ふっと夜中に目の覚めたころわん。お母さんと夜に咲く綺麗な花を見たり、公園まで行ってみたり・・・。

子どもにとって真夜中って未知の世界ですよね。いつもの見ている風景も知らないところに来たみたい、というころわんの気持ち、本当にそうですよね。
ワクワクどきどき、ころわんの心が伝わってくるようでした。

次の日お寝坊したころわんに、お母さんの｢いいのよ、たまにはゆっくりね・・・｣という一言に優しさが詰まっていました。

ころわんの表情がかわいらしく、久し振りに読んでみました。
今回のころわんは、息子が１度はやってみたいこと。
「よふかし」かな？をして、冒険をしてみたい！ってことを
ころわんが挑戦してるので、息子は「いいな〜」
でもね、暗い夜道で「うぅ〜わん！」って吠えたシーンになると
「やっぱり恐いからいいや！」恐がりな息子はあっさりと
あきらめてしまいましたが、ころわんの勇気はすごいですね！
そして、ころわんのお母さんの温かさがとてもすてき！
その温かさがあるので、ころわんも
いろんな事に挑戦できるのでしょうね。
いつも元気いっぱいのころわんの、意外な一面を見ることができて
またまた「かわいいね〜」と親子でにんまりしました。

「ころわんとおにんぎょう」でも思いましたが、ころわんのお母さんって優しいなあと思いました。夜中のお散歩をしていたころわんがお寝坊してもゆっくり寝かせておいてあげて。

こいぬだから夜中お散歩ができますが、人間の子どもには真似できませんね。いつものころわんシリーズは、等身大の子どもという感じですが、今回のころわんは人間の子どもができないことに挑戦します。

怖がりだけど好奇心が旺盛というのは、人間の子どもみたい。２３歳の子どもの持つあどけなさやかわいらしさと通じるところがとてもいい感じで出ています。夜中の静けさの中で公園で遊ぶのはどんな感じでしょうね。

夜に咲くお花の絵がとてもきれいだと思いました。

ころわん、今度は夜のお散歩です。
薄明るい夜のｼｰﾝやきれいなお花・・なんだかいつもと違い静けさを感じ幻想的な感じに仕上がっています。

昼間とは違う夜のドキドキ感をころわんと一緒に味わうことができます。夜は昼間の風景とはまるで違います。
夜の公園ってちょっとスリルがありそうです。

最後の1ページだけがとってもすがすがしく晴れた朝なのですが、今までずっと夜のページだったのでより明るくさわやかな感じがしました。

夜更かししておねぼうさんのころわんを優しく見守るおかあさんのセリフがほのぼのします。

ころわんが、夜のお散歩に出かけます。
夜はいつも通る道もまったく違う道に見えてしまって、子供のときはとても怖かったのを思い出しました。
ころわんが怪しいものに『うー、わん！』というところは、子供たちが声をそろえて言っています。
最後の優しいお母さんの真似をして、パパを起こす私を止めたときは笑ってしまいました。

　子供の頃、暗くなってからのお出掛けが妙にドキドキワクワクしたのを思い出します。昼間の景色とは異なり、違う世界にいるような不思議な感覚でした。
　ころわんもそんな気持ちだったのでしょうか。夜にだけ咲く夢のお花、月明かりに照らされているいつもの散歩道、街灯に集まっている虫、人の足音が不気味に聞こえたり、暗闇の中でネコちゃんの光る目にドッキリしたり。
　大人になってしまうと当たり前と思ってしまう感覚。子供の頃を思い出す絵本でした。３歳の娘もころわんと一緒にドキドキワクワクしながら聞いてました。

うわーころわんの、この気持ち、よく分かる。

夜って、子供は眠っている時間。
でも…たまーに、何かの拍子に夜中、起きてしまったら、そこはどこかいつもと違った世界に見えたものでした。
（もちろん、1人きりだと怖さが勝ってしまうので、親も起きている事が条件ですが）
夜を散策するころわん。
でもねえ、ころわんは、うちの息子と同じくすっごくこわがり。
楽しみながらも、ちょっと怖い、というかんじがよく出ています。
ころわん、抱きしめたいぐらい、かわいい。
なんだか、うちの息子みたい！！

ころわんと、自分の子供を重ねてみてしまう、私のような方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか？

なんともかわいい子犬「ころわん」の夏バージョン。
夏の夜、目の冴えたころわんはいつもの公園に散歩に出かけます。
でも、夜はいつもの風景が違って見えます。
電灯に群がる夏の虫たち、コツコツ響く足音、草むらがガサガサ！
ころわんと一緒にドキドキ体験できますね。
お母さんがいつも優しく見守ってくれている姿が温かいです。

犬の好きな、私の母が孫のために買ってくれた絵本で、
次男が生まれて母争奪戦の長男に、
暗記してしまうほど繰り返し読まされました。
・・・が、よく読んでいたのは次男の生まれた真冬。
窓の外は雪・・・、そしてやっと夏には次の絵本へ・・・。
そう、真夏に『てぶくろ』、冬の絵本の定番を読まされました。
そんな思い出の一冊です。