だいたいのあらすじは知っていましたが、大人になってあらためて読むとちょっと考えてしまうストーリーだと思います。
おやゆびひめの意志が感じられるのは、最後に「もぐらさんのおよめさんになるのはいや」というくらいでした。
あとは周りがが、「かわいそうに」と何とかしてくれるんですよね。
行く先々で、可愛らしいからおよめさんになってくれと言われ、
努力することもなく助けてくれる人が現れ、結局王子様と結婚して幸せになるのか。。。とちょっと腑に落ちないところはありました。
どちらかというと、「王子様を待つのではなく、自分の力で人生を切り開き、幸せをつかむ」というプリンセス像が一般的になってきている現代と比べ、少し前の「お姫さま」という感じがします。
ただし、4歳児にはそんなことは全く関係なく、小さく可愛らしい姫が次々に困難を乗り越えて幸せになる、冒険ストーリーとして聞いたようです。
いもとようこさんの絵も優しく、小さな子が世界の名作に親しむには良い1冊だと思います。