表紙から漂う脱力感、シゲタサヤカワールドに一気に誘います。
江戸時代と思しき町中に、怪しげな店。
どうやら、なんでも屋のいくら寿司が主人のようです。
気になってお城に呼び寄せたお殿様との化学反応で物語がぐいぐい進みます。
なんでも屋。
ええ、いくらだからこそできるアートでしょうか。
ここまでくるとあっぱれです。
「ぺぺぺ」という擬音は、魔法でもからくりでも芸術でもなさそうな、なんとも中途半端で不可思議な印象です。
もちろん、それでいいのか!のフィナーレへ。
シゲタサヤカファンなら、見返しも必見。
さりげないしりとりに、ほら、あのキャラクターたちが見え隠れ。
題名に偽りはございませんね。