今森光彦さんと言えば、プロ写真家として知られ、「昆虫記」等で知られています。
その作で、絵を弟の今森洋輔さんが担当した作品。
兄弟揃ってというのは、非常な驚きでした。
後書きに、
「子どもたちが動物のことをだいすきになって、こんどは飼ってみたい、と思ってくれたら、とてもうれしいです」
とありましたが、まさにそんな気持ちになるというに相応しい内容です。
登場する動物は、犬、リス、ハムスター、うさぎ、ねこ。
その可愛らしい仕草を、写実的に描いた絵が、見る者を魅了します。
特に気にいったのは、うさぎが人参の葉をくわえているシーン。
おそらく、実際の描写と思われるのですが、一瞬を逃さない写真家の眼があればこその作品と言えそうです。
「はじめてのしぜんえほん」という副題とおり、ファーストブックにオススメの作品です。
「むしむし だあれ?」と合わせての読み聞かせると良いと思います。