「海のてがみのゆうびんや」 みんなの声

高台にひとりぼっちで暮らす郵便屋さんは、海で迷子になった手紙を配達するのが仕事です。ある日、波に揺られて届いたガラスのビンを拾い上げると、中から宛名のない謎の手紙が出てきます。どこか哀愁が漂っていて、でもその中にも温かみが感じられるお話です。

図書館の新着コーナーで見つけました。
海で迷子になった手紙を配達する郵便屋という、とても不思議なお仕事をしている男の人のお話です。
手紙の宛先を探しますが、どこか自分探しの旅のような一面もあって……。
どこか寂しげな表情だった郵便屋さんが、満ち足りた気持ちで海を眺めるシーンは、なんだかとてもジーンときてしまいます。
大人の人にもおすすめの作品です。

何だかミステリアスで切ないお話です。
手紙が入った瓶が流れ着いたら、その手紙を送り届ける、これほど不確かな仕事もないでしょう。
それでも来るはずのない手紙が届かないかと、希望を持つ郵便屋さんです。
誰宛かもわからない手紙を手にして、いつが明日か不明なパーティのことを考える、これほど不確かなのに、なぜか心は満たされていきます。
パーティの場に集まった人たちとともに過ごした時間が、手紙のボトルに満たされたようです。
幻想的な絵に癒やされました。