外が暗くなり、女の子の部屋では寝支度が始まりました。
窓の外にはお月様。
刻々と女の子が眠りにつくまでの様子と外の世界、林・街・砂漠などをじっと見つめるお月様が交互に描かれています。
おやすみ前にはうってつけの一冊だと思います。
盛り上がりのあるお話ではありませんが、お月様はいつもそっと見守っていてくれる、という安心感の中、子どもたちは眠りにつくことができるのではないでしょうか。
このお月様はそっと子どもを見守る母の愛の象徴と聞いたことがあります。なるほど、読んでいてホッとするはずです。
ゲオルグ・ハンスレーベンによる油彩画ですので、異国情緒あふれた柔らかく厚みのある絵を見ているだけでも見ごたえがあります。