「みちくさ」 みんなの声

当たり前の道で、ちょっと道草。
不思議なことがいっぱい見つけられました。
見ていて懐かしい気持ちになりました。
自分も、いろんなものが空想の世界で不思議な存在になるような、そんな時代がありました。
さとうわきこさんにもそんな時代があったのですね。
目の前の現実とは違う世界を楽しみながら、帰る道は楽しいですね。
でも、学校を出たのが３時で、家に帰ったら６時って、ちょっとのんびりしすぎですね。

学校から帰る途中で道草を始めた男の子。
読み進めるとぶっ飛んだ内容で、とても驚きました。
私が主人公だったら、道草をすぐにやめて家に帰りそうですが、男の子は違いました。
月が出るまでしっかり道草をして帰ったのです。
そして家に着いたときにまたまた不穏な空気になりましたが、実際はそうではなくて、やっと安心しました。
こういう絵本もあるのだなと、感心しました。

これから小学生になる息子に少し寂しさを感じていたけど、あなたも帰り道のみちくさで小さな冒険してきてね！と読んでいて嬉しくなった。きっと子どもの目で見たらいろんなものがものがたりの一部になるんだろうな。

学校の帰り道　みちくさして帰ると・・・・
くさおばけや　柳の木が話してたり
たべものやさん　だがしやさんも　おもしろく　見えるものがいつもと違う

おもしろいのは　美容室が　やさいさんのおしゃれ
赤いうちわもらって　神社では　あべこべ　こまいぬがお参り

鳥居のすもうと　ナンセンスなことがいっぱいです
電車のボクシングは　ありえない！　　こんなことがおこれば　事故になる

そして　暗くなると　お月様たちが帰れ帰れと　はやしたて
こわくなり　走って帰ると　　良いことあった
きょうは　ぼくの　誕生日だったんです「わすれていたのかな〜？」

ナンセンスなお話ですが　ラストは　ハッピーエンド

さとうわきこさんの新刊なので、たのしみに読んでみました。みちくさをして帰ろうと思った男の子。いきなり、そこから、不思議な展開に！　奇想天外な光景に、わくわくしながら読みました。あたたかみのある絵とあいまって、ほのぼのと楽しい絵本でした。

さとうわきこさんが「みちくさ」を描くって、興味津々でしたが、
予想を超えて豪快でした。
学校帰りの男の子が道草するだけなのですが、
見える光景が、まあまあ、すごいすごい。
道草しようと思ったとたん、異世界のような趣です。
でも、男の子はいたって冷静というのも、いい塩梅。
神社バージョンはちょっとやりすぎ？と思ったのも束の間、
電車にいたっては唖然。
ちゃんと帰宅を促す展開も、見事な着地もお見事です。
そう、この着地点があるからこその、みちくさですね。