福田庄助さんの絵は、日本の昔話らしいし、線が太いので、はっきりしていて遠目もききます。
再話は堀尾青史さんです。
自分の作品の後書きで「さて文は、解説ともに堀尾青史です」と書くなんて、面白い人だなぁと、ほかにどんな仕事をされているのか調べてみました。
堀尾さんはいくつかの児童書(絵本)や子ども向けの紙芝居を手掛けているほか、宮沢賢治の研究もされていたようです。
昔話って、地方によって伝わり方が違うので、いろんなバージョンがあるのですが、この作品の「かもとりごんべえ」の話は私は初めてのパターンでした。
カモと空に行ってから海に落ちて、それから地上、そしてまた空(五重塔)って、しかも夢オチバージョンじゃないんですよこれは!
(ものによっては、という夢でした。で終わるものもあります)
場面の展開が早くがぱっ、ぱっと移るので、ちょっと面食らってしまう感じがしました。始まり方もすごく唐突です。絵は面白いのですが、私は個人的にはもう少しゆっくりしたテンポのバージョンのほうが好みだなと、思いました。