赤ん坊のときにおじいさんが縫ってくれたブランケットは、ヨゼフの宝物です。
仕立て屋さんでとにかく器用で物を大事にする性格のおじいさんは、様々なものに作り替えてくれました。
「おじいさんにたのめば何とかしてくれる」というヨゼフのおじいさんに対する信頼と、ブランケットに対する愛着が素敵です。
ブランケットが様々なものに変えられて行き、成長していくヨゼフとおじいさんの物語が繰り広げられます。
でも、この絵本はそれだけではないのです。
二階の住人、地下で暮らしているネズミたちが、同じ構図を舞台にして、別の話を展開していきます。
よく見たら、ヨゼフのブランケットのあまり布からネズミたちもなにやら作っていますし、二階で暮らす夫婦にも物語があります。
ブランケットが次々と違うものにリフォームされる際に出たあまり布がさらにネズミたちの家庭で使われていくサイドストーリーも楽しく読みました。
究極のリユース絵本です。