わすれられないおくりもの」 どんぐりぼうやさんの声

わすれられないおくりもの 作・絵:スーザン・バーレイ
訳:小川 仁央
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1986年10月
ISBN:9784566002647
評価スコア 4.77
評価ランキング 653
みんなの声 総数 181
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  • アナグマの思いが素敵

    このお話は、子どもの宿題プリントに題材として取り上げられて
    いたので知りました。小3の教科書に掲載されているようです。

    賢くて、いつもみんなに頼りにされていて、物知りなアナグマ。
    けれど歳をとっていたので、自分の死が近いことも知っていたんですね。
    やがて、アナグマは家でひっそりと死を迎えます。

    アナグマの死を知り、悲しみに暮れるアナグマの友達。
    その友達が、悲しみながらも次第にアナグマの死を受け入れて
    いく姿には、激しく共感や感動をおぼえました。

    誰しもいつかは大切な人との別れを経験するもの。
    この絵本では、死んで行く者と残された者の両方の思いが
    ぎっしりつまっています。

    けれど、なぜでしょう?アナグマが死んでしまって悲しいお話の
    はずなのに、なぜだか読んでいるうちに心が穏やかになってくる
    自分がいました。

    みんなが語るアナグマの思い出が、残されたみんなの気持ちと
    一緒に、読者の気持ちも癒してくれるんですよね。
    アナグマが残してくれた「わすれられないおくりもの」を、私も
    感じることが出来たように思います。

    この絵本では、死の描写を、「長いトンネルの向こうに行く」と
    書いています。「生と死」は繋がっているんだよということを
    上手く表現しているなと思います。

    この絵本、息子も自分から手に取り何度も読んでいました。
    普段、笑えるストーリーを好んでいる息子ですが、感想を聞いてみると、
    「何度読んでも、じーんとくるねえ。」とのこと。
    まだ身近な人の死を経験していない息子にとっては、まだピンと来ない
    部分が多いようですが、たくさんの思い出が心を癒してくれることを
    知って欲しいな、と思います。

    死に正面から向き合った素敵な絵本です。是非、我が家の蔵書にしたいです。

    投稿日:2011/02/23

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