内田麟太郎さん&山本孝さんコンビの作品ですので、
表紙からインパクトがあります。
でも遠目も利くし、程よくナンセンスで、よく読み聞かせでは取り上げます。
今回はお月見、でも、その本質はしっかりと描かれているので嬉しいです。
たぬきたちがお月見準備。
といっても稲穂、さつまいも、だんごは失敬してくるんですけどね。
その背景に、村人達の豊作を喜ぶ姿が感じられ、お月見をする気持ちが伝わってきます。
何より、たぬきたちの、おつきさまに喜んでもらおうとする気持ちが伝わってきて
ほっこりします。
オチはご愛嬌。
今どきの子ども達に伝わるかは微妙ですが、
まず、読み手の大人が楽しんでしまえば伝わりますね。
「おつきさんがわらっている」という感性も大切にしたいです。