レイモンドチャンドラーの言葉ではありませんが、女性としての男性への期待(あるいは願望)から「男の子でしょ!」「男の子なんだから〜」と言いたくなりますが、気をつけてこういう言葉を掛けないように育てて来ました。
本人も男を選んで生まれてきたわけではないし、“男性たるものこうあるべきだ!”なんて言うのは、親の勝手に描いている漠然としたイメージでしかないと思います。
臆病であることは、性差なくその子の個性ですから、個性は成長とともに様変わりしつつ、形作られて行くものだと思います。
ラチにとっての大きな成長は、寄り添い励ましてくれたらいおんに相撲で勝った日から始まったようです。
ずんずんずんずん、いじわるのっぽを追いかけるラチがページを捲る毎に逞しく見えてきます。
こどもたちにとっての、らいおんは様々でしょうが、親が焦らずとも必ず、自分で一歩を踏み出す日が来ると信じたいと思います。