とても有名な絵本ですが、その内容は奥が深く、子どもよりも大人の方が考えさせられる絵本です。
バニーぼうやは、お母さんに「いいこってどんな子?」と尋ねます。
大好きなお母さんに喜んでもらいたい、自分のことをもっと好きでいてほしいという素直な気持ちからの質問でしょう。
それに対し、お母さんウサギは「バニーはバニーらしくしてくれるのが一番よ。今のバニーが大好きだから」と答えています。
ありのままの子どもを丸ごと愛するということは、当たり前のようで難しいことです。
親はつい、他の子と比べて怒ったり、もっと良い子になるようにと望んだりします。
子どものことを思って言っているつもりでも、知らず知らず子どもの自己肯定感を下げてしまうこともあります。
読みながら、最近起こった5歳児虐待の悲しいニュースが頭をよぎりました。
「今のままのあなたが大好きよ」と言える親になりたいと思いました。