2025年、日本は終戦80年を迎えます。戦争を体験された方々から、直接話を聞くことのできる最後の機会とも言われている80年。

今年は、絵本・児童書出版社さんから平和を願う作品が多数出版されます。
その中から、特に手に取っていただきたい、本を囲んで考えていただきたい作品を集めました。

2025年に発売される 戦争・平和をテーマに描かれた作品

2024年から2025年にかけて、第二次世界大戦の様子を今に伝える作品や、平和を願う作品が多く出版されました。世界に目を向けると、今なお戦火の中にいる子どもたち。そんな世界情勢を私たちに訴えかけてくる絵本も少なくありません。「平和」を家族で今一度考えるために、手に取っていただきたい作品を紹介します。

親子で読み伝えたい平和の絵本

いま、日本は戦争をしている ―太平洋戦争のときの子どもたち―

いま、日本は戦争をしている  ―太平洋戦争のときの子どもたち―

いま、日本は戦争をしている ―太平洋戦争のときの子どもたち―

作: 堀川 理万子 出版社: 小峰書店

ISBN:9784338022101
税込価格:¥4,180

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出版社からの内容紹介

太平洋戦争中、子どもたちは、日々、何を感じ、どのように暮らしていたのか……。子どもの頃、沖縄、広島、長崎、満州、樺太、東京、北海道、静岡、三重、長野、山梨、茨城などの各地で、空襲、原爆、地上戦、引き揚げ、疎開などを経験した方、中国残留邦人の方にインタビュー。子どもたちの語りを通して、戦争の理不尽とリアルを伝える絵本。続きはこちら

うさぎのしま

うさぎのしま

うさぎのしま

作: たての ひろし 近藤 えり 出版社: 世界文化社

  • ためしよみ
  • 全ページ

ISBN:9784418258260
税込価格:¥1,980

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出版社からの内容紹介

毒ガスを製造し、「地図から消された島」広島県・大久野島。
過去と未来を結ぶ、忘れてはならない物語。続きはこちら

ひろしま絵日記

ひろしま絵日記

ひろしま絵日記

作: 中澤晶子 絵: ささめや ゆき 出版社: 小峰書店

ISBN:9784338192477
税込価格:¥1,430

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出版社からの内容紹介

夏休み、ひいおばあちゃんの家にお泊まりにいった小学2年生のみなみちゃんは、押入れの奥にしまわれた古いノートを見つけます。それは、ひいおばあちゃんの妹、まさこちゃんの日記でした。まさこちゃんは国民学校2年生。日記には、戦争のために雛祭りを我慢したこと、お姉ちゃんが疎開に行って寂しいこと、防空壕に逃げたことなど、みなみちゃんが知らない暮らしが書かれていました。続きはこちら

ONE DAY ホロコーストと闘いつづけた父と息子の実話

ONE DAY ホロコーストと闘いつづけた父と息子の実話

ONE DAY ホロコーストと闘いつづけた父と息子の実話

作: マイケル・ローゼン 絵: ベンジャミン・フィリップス 訳: 横山 和江 出版社: 鈴木出版

  • ためしよみ

ISBN:9784790254492
税込価格:¥2,200

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出版社からの内容紹介

1942年12月、ナチス・ドイツに抵抗するレジスタンス活動をしていた父親と息子は、捕らえられてナチスの収容所に入れられた。仲間とトンネルを掘って脱出をはかるが、あと少しのところで見つかってしまい、家畜用貨車で移送されることに。続きはこちら

くらげのパポちゃん

くらげのパポちゃん

くらげのパポちゃん

文: かこ さとし 絵: 中島 加名 出版社: 講談社

ISBN:9784065376935
税込価格:¥1,870

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みどころ

小さな島の桟橋で、見送りの人と一緒に船の着くのを待っているのは、トランクを持った男の子。一人で町へ働きに出るのです。お母さんが涙ぐみながら言います。

「富吉がこんなに大きくなって。
 お父にひとこと知らせてあげることができたらねぇ」

海の中でくらげのパポちゃんがその様子を見ていると、ヤドカリくんがお父さんの甚吉さんは戦争に行ったまま帰ってこなかったのだと教えてくれます。南の戦場へゆく途中続きはこちら

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このほしのこども

このほしのこども

このほしのこども

作: 吉田 尚令 出版社: あかね書房

ISBN:9784251099808
税込価格:¥1,760

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みどころ

この世界のあちこちで、あまりにもひどいことばかりが起きている。誰がなぜこんなことをするの? 何をしたというの?

家を失い、家族を失い、がれきの中で茫然と立ちすくみ、泣き叫ぶ。私にできることがあるだろうか。続きはこちら

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ぼくたちのことをわすれないで ロヒンギャの男の子 ハールンのものがたり

ぼくたちのことをわすれないで ロヒンギャの男の子 ハールンのものがたり

ぼくたちのことをわすれないで ロヒンギャの男の子 ハールンのものがたり

作: 由美村 嬉々 絵: 鈴木 まもる 出版社: 佼成出版社

ISBN:9784333029242
税込価格:¥1,650

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出版社からの内容紹介

ぼくの名前はハールン。ミャンマーで生まれた。でも今、バングラデシュの難民キャンプにいるんだ。ぼくの話を聞いてくれる―――?
ミャンマーのラカイン州にくらす少数民族、ロヒンギャの人たちは、2017年8月に国内で大規模な迫害を受け、今も約100万人が難民キャンプで暮らしています。その中の一人、ハールンという少年が体験を語ります。
ミャンマーで家族と共に平和に暮らしていた男の子・ハールンは、ある晩、火事に気づいて目を覚ましました。続きはこちら

戦争は、

戦争は、

戦争は、

著: ジョゼ・ジョルジェ・レトリア 絵: アンドレ・レトリア 訳: 木下 眞穂 出版社: 岩波書店

ISBN:9784000616393
税込価格:¥2,200

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出版社からの内容紹介

戦争は、何も知らない人たちの柔らかな夢に入りこむ。戦争は、物語を語れたこともない。--気づかぬうちに進行する病気のように日常をずたずたにし、野心や憎しみを糧に貪欲に育つ戦争。自らも独裁政権に抗した、ポルトガルを代表する文学者の詩とその息子による絵で、戦争の残酷な本質を描く。今こそ読まれるべき、衝撃的な絵本。続きはこちら

野ばら

野ばら

野ばら

作: 小川 未明 絵: あべ 弘士 出版社: 金の星社

ISBN:9784323034072
税込価格:¥1,540

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出版社からの内容紹介

小川未明の名作『野ばら』あべ弘士により絵本化! 舞台は大きな国とちいさな国の国境。そこには、両国から一人ずつの兵士が派遣されました。次第に仲良くなっていく二人をよそに、国同士は戦争を始めます。

高学年以上に読んでほしい読み物

新版 広島の木に会いにいく 被爆樹木が見る未来

新版 広島の木に会いにいく 被爆樹木が見る未来

新版 広島の木に会いにいく 被爆樹木が見る未来

著: 石田 優子 出版社: 偕成社

  • ためしよみ

ISBN:9784036451203
税込価格:¥1,650

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出版社からの内容紹介

いまも広島で生きる、原爆をたえた被爆樹木。
被爆樹木は、戦争と、それ以前の人びとの営みを記憶して、そのなかにとどめています。

ドキュメンタリー作家が、広島の樹木医と一本一本の木をめぐり、
被爆体験と木との関わりを語る被爆者の方がた、原爆後の樹木をスケッチした当時の大学生、
木のかたむきや放射線の影響をしらべる研究者からさまざまな話をきいて
被爆樹木と原爆についてつづったノンフィクション。続きはこちら

子どもも兵士になった 沖縄・三中学徒隊の戦世

子どもも兵士になった 沖縄・三中学徒隊の戦世

子どもも兵士になった 沖縄・三中学徒隊の戦世

著: 真鍋和子 絵: 多屋 光孫 出版社: 童心社

ISBN:9784494020898
税込価格:¥1,980

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出版社からの内容紹介

1944年9月、沖縄県名護市に独立混成第四四旅団の主力、第二歩兵隊が進軍した。この日を境に全沖縄県民、沖縄三中生全員の運命が大きく変わる。10月10日、アメリカ軍の大規模な攻撃が行われ、伊江島など大きな被害を受ける。沖縄県民の誰もが、ほんとうに戦争に巻き込まれたのだと実感したのだった。続きはこちら

「未来に残す・児童文学作家と画家が語る戦争体験」シリーズ

子どものころ戦争があった(新編)

子どものころ戦争があった(新編)

編集: あかね書房 出版社: あかね書房

ISBN:9784251097989
税込価格:¥2,200

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出版社からの内容紹介

戦争の最大の犠牲者は、子どもだといわれます。これは太平洋戦争の時代に、その最も過酷な少年期を生きぬいた児童文学の作家と画家が、平和への熱い祈りをこめて、戦争を知らない現代の子どもたちにつたえるメッセージです。寺村輝夫、佐藤さとる、山下明生など児童文学作家たちが、戦後30年の、記憶も心の傷もまだ新しいときに刊行された本を再編集して復刊。戦後80年の今こそ読むべき、鮮烈な体験記録集です。
わたしの8月15日(新編)

わたしの8月15日(新編)

編集: あかね書房 出版社: あかね書房

ISBN:9784251097996
税込価格:¥2,200

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出版社からの内容紹介

昭和20年8月15日─太平洋戦争に一応のくぎりがついた日、戦火の中をくぐりぬけてきた作家たちは、どんな気持ちでこの日を迎えたのでしょうか。現代の子どもたちに語りつたえる、鮮烈な体験。神沢利子、灰谷健次郎など児童文学作家たちが、戦後30年の、記憶も心の傷もまだ新しいときに刊行された本を再編集して復刊。戦後80年の今こそ読むべき、鮮烈な体験記録集です。
あの戦火を忘れない(選録)

あの戦火を忘れない(選録)

編集: あかね書房 出版社: あかね書房

ISBN:9784251098009
税込価格:¥2,200

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出版社からの内容紹介

「思い出すのもいやなくらい、重苦しい時代ふだったけれど、それを今の子どもに伝えるのが私たちの責任なのですね……」児童文学作家と画家たちが、平和への熱い祈りをこめた戦争体験記。戦後30年の、記憶も心の傷もまだ新しいときに書かれた貴重な文章に、難しい言葉に注をつけるなどして、戦後80年の今の子どもたちに伝わるよう再編集しました。今こそ読んでほしい鮮烈な記録集です。

北緯44度 浩太の夏

北緯44度 浩太の夏 ぼくらは戦争を知らなかった

北緯44度 浩太の夏 ぼくらは戦争を知らなかった

著: 有島 希音 絵: ゆの 出版社: 岩崎書店

ISBN:9784265840472
税込価格:¥1,650

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出版社からの内容紹介

「戦争なんてぜんぜん関係ないと思ってた」北海道の西北、日本海に面する小平町。
小学5年の浩太たちは、町のふしぎを調べる中で、終戦直後の町で起きた悲しい事実を知る。

灰とダイヤモンド

灰とダイヤモンド

灰とダイヤモンド

作: 東 曜太郎 絵: 中島 花野 出版社: 岩崎書店

ISBN:9784265840601
税込価格:¥1,650

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出版社からの内容紹介

1946年、敗戦直後の東京・新橋のヤミ市「新生マーケット」を舞台に、戦争で運命を狂わされた孤児たちが、それでも強く生きようと夢を追いがむしゃらにもがく姿を描く。続きはこちら

森に帰らなかったカラス

森に帰らなかったカラス

森に帰らなかったカラス

作: ジーン・ウィリス 訳: 山ア美紀 出版社: 徳間書店

ISBN:9784198658946
税込価格:¥1,760

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出版社からの内容紹介

1957年、ロンドン郊外の町。
11歳の少年ミックは、ある日、
近所の森で、ケガをした鳥のヒナを
見つけ、家に持ち帰る。
ニシコクマルガラスのそのヒナを、
ミックは両親とともに手当てし、
「ジャック」と名付ける。
ミックの家は駅の目の前にあり、
両親がパブを営んでいる。
ジャックはミックになつき、
一度は森に帰そうとしたものの…続きはこちら

へいわ 6巻

へいわ 6巻

へいわ 6巻

作・編集: WILLこども知育研究所 監修: 関 正雄 出版社: 金の星社

ISBN:9784323031965
税込価格:¥1,650

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出版社からの内容紹介

はじめてSDGsに触れる子どものための絵本。目標16.「平和と公正をすべての人に」、目標17.「パートナーシップで目標を達成しよう」のお話を収録。助け合うことの大切さ、平和とは何かを考えるきっかけづくりになります。

語り継いでいきたいロングセラー作品

終戦から80年の間に、戦争を反対し、平和を願う数多くの作品が出版されてきました。お父さん、お母さんが子どもの頃に読んでもらったことのある作品を次の世代へ、今こそ読み伝えていきましょう。

【第二次世界大戦を伝える】

戦争体験者の方へ直接話を聞く機会が年々減ってきている日本。それはとても幸運なことですが、「忘れない」「語り継いでいく」ということを、これからの私たちは続けていく必要があります。戦時中の子どもたちは、何を考えていたのか、日本で、世界でどんなことが起こったのか、子どもにしっかりと伝わる文章と絵で語りかけてくる作品です。

戦争を伝える紙芝居

【平和について考える】

「平和」の大切さについて、どのように子どもたちに伝えていきますか? やさしい言葉と絵を味わいながら、親子で「平和」について話し合うきっかけになる作品を紹介します。

【世界からみた戦争】

世界に目を向けてみると、今まさに戦いに巻き込まれ、平和な暮らしを追われている人々がいます。世界で出版されている絵本は「戦争」を、「平和」を、どのように描いているのでしょうか。

大人の心にも響く児童書

中学年以上のお子さんには、読み物でさらに深く考えていただきたい。大人の心にもささる「戦争」「平和」を描いた作品を集めました。