ひみつ、ひみつ。えいちゃんとおひなさまのひみつ、教えちゃっていいのかな。
3月3日はひなまつり。おひなさまたちをひなだんに飾って祝う日です。えいちゃんはいつものおひなさまに、今年も会えると思っていたら・・・なんだか、ちょっと事情があるようです。
ある日、えいちゃんがお絵かきをしていると、押入れの方から低い声。
「しかたない、では これで」
ダンボール箱に光るものが! 出てきたのは、お人形。
「うわわっ。しまった、ひきかえすぞ!」
慌てて帰ろうとするところを、えいちゃんはひきとめます。
「まって!いっしょに あそぼう」
続いて出てきたのは、おひなさま。
あれ? えいちゃんが知っているおひなさまと様子が違うみたい。
顔に見覚えがないのです。
おひなさまは恥ずかしそうに言います。
「実は、きままに すごしておったら・・・」
一体どうしたというのでしょう?
ひなまつりより一足先に、えいちゃんとおひなさま達とのにぎやかで華やかな交流がはじまります。
みんなとっても楽しそう。だけど、そろそろお人形の箱に戻る時間。
でも、もうすぐ会えるから寂しくないね。
「きょうの ことは どうぞ ひみつに」
親子で楽しむ、季節と行事のよみきかせ絵本。
ひなまつりが、子どもたちにとって楽しい思い出になりますように。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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