どうしましょうか。
こんなにおもしろくって楽しいおはなしが「おやすみえほん」ですって。
もう笑いすぎちゃって眠れなくなっちゃうんじゃない?
それとも笑い疲れて…爆睡しちゃうかな?!
ブタのフランブルさん。今日は弟が遊びに来る日です。
電車に乗ってくるという弟を大はりきりで迎えに行くフランブルさんですが、弟はとっくに駅に着いていたのです。
一方お兄さんを探す弟は、街に行くバスがどこから出るのかと、ワニのスマイリーさんに尋ねます。その弟が行ってしまった後に「電車はもう着いたかい?」スマイリーさんに尋ねたのは…フランブルさん。あれ、たった今、バスに乗っていったのはフランブルさんのはず。…なのに、今ぼくに話しかけてるのもフランブルさん?!どうしてここにいるの?
スマイリーさん、大パニック!
それもそのはずです。だってスマイリーさんとその弟、本当にうり二つなんですから!!
副題は「フランブルさんのドッキリバタバタだいぼうけん」。
その名の通り、テンポよく進む会話とストーリー展開、コミカルなイラストで、アメリカン・コメディを観ているような爽快感に包まれます。
ほんとにフランブルさんたら、うっかりでドジで、でも天然でおもしろいんですからたまりません。
家の鍵を無くしてしまった時はとんでもない(!)方法で家に入ろうとしたり、準備しておいた誕生日パーティの招待状を送り忘れてなんと当日に送ろうとしちゃうんです。
「どんなものにも教育的な面がある。でもぼくが伝えたいのはおかしさだ」
そう語ったという、作者のリチャード・スキャリー。
ここまでユーモアたっぷりの楽しい絵本を子どもたちに残してくれたことに、感謝せずにはいられなくなります。
とぼけたキャラクターを囲む、やっぱり愉快な町の仲間たちもみどころ!
巻末にはみんなが住む「ビジータウン」の地図が載っていて、遊びごころも満載です。
さぁ、今日も夢の中のビジータウンへ、そしてフランブルさんととっておきの大冒険を楽しんできてね!
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
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