ノンタンはみがきはーみー
- 作・絵:
- キヨノ サチコ
- 出版社:
- 偕成社
絵本紹介
2022.06.01
最近、歯医者さんに行きましたか? 6月4日から10日は「歯と口の健康週間」です。5月末には、「国民皆歯科検診」の実現に向けて検討をはじめるという政府の方針も発表されたように、歯を大切にすることを子どもだけでなく、すべての年代で取り組む時代が来るようです。
…とはいえ、子どもははみがきが苦手ですし、歯医者さんやむし歯はもっときらい…(大人もですよね)。
そんな子どもたちに歯の大切さを少しでも楽しく知ってもらうために、やはり絵本の力を借りてみてはいかがでしょう。2022年6月の新刊&おすすめから、虫歯、はみがき絵本をご紹介します。
この書籍を作った人
1947年東京生まれ。小さい頃から絵を描くのが大好きでした。漫画家になりたかったキヨノさんは、チャンスを得て雑誌に漫画の連載を始めます。小さい子のファンが多かったことから、その後幼児雑誌で挿絵や付録の絵を描くようになりました。ある日ふと出会ったいわさきちひろさんの絵本『にんぎょひめ』のページをめくっていたら、熱い魂がこみあげてきたそうです。それは「絵本を描きたい!」という情熱でした。『にんぎょひめ』はキヨノさんに「絵本」の素晴らしさを教えてくれたのです。早速絵本を描き始めて、できあがったのが「あかんべぎつね」。1976年に『ノンタンぶらんこのせて』でデビュー。以来ノンタンの絵本をつぎつぎに生み出し、ロングセラー・ベストセラーとなります。2008年逝去。ノンタンの他の作品に「トムトム・ブーの絵本」シリーズ、「いたいのかいじゅう」シリーズなどがあります。
この書籍を作った人
埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。企業のデザイナーを経て、絵本作家になる。 主な絵本に「そらまめくん」シリーズ(福音館書店・小学館)、「ばすくん」シリーズ(小学館)、「くれよんのくろくん」シリーズ(童心社)、「どんぐりむら」シリーズ(学研)、「こぐまのくうぴい」シリーズ(ミキハウス)、「やさいのがっこう」シリーズ(白泉社)など多数ある。愛くるしく魅力的な登場人物を描いた絵本作品は、子どもたちに絶大な支持を受けている。
この書籍を作った人
1950年、熊本県天草市生まれ。中央大学在学中からイラストを描きはじめ、同学卒業後フリーのイラストレーターになる。子どもの知育をテーマとした絵本作品を多数発表すると共に、保育用品関連作品や、タオルや園児用食器など幼児向けグッズも数多く手がけている。おもな絵本に「てのひらしかけえほん」シリーズ(小学館)、「わらべきみかのあかちゃんのための絵本」シリーズ(ひさかたチャイルド)などがある。
みどころ
はじめてひとりでする歯磨き。
ママから言われなくても自分でやってみようって思えるかな?
みんなが大きくなるために大活躍してくれる大切な歯を守るため
きちんとした歯磨き習慣を小さい頃から楽しく身につけたいもの。
この絵本では、くろくまんとそのお友だちと一緒に
はみがきをしていきますよ。
ごはんを食べて、
「ごちそうさま」をいって
おさらとコップを片付けたら
待ってました!はみがきタイム!
上の歯を しゅっしゅっしゅっ
下の歯を しゃかしゃかしゃか
奥歯も しゃかしゃかしゅっしゅっ
ちゃんとみがけたか、ママにしあげをしてもらおう!
わすれずにみがいた後は、くちゅくちゅぺっ!
みんなで一緒にはみがきするって楽しいね。
「おはなし・くろくま」シリーズで人気のくろくまくんと一緒に
あいうえお、1・2・3、あいさつなど子ども達が楽しみながら
学んでいけるよう、つくられた知育絵本シリーズ「わくわく・くろくま」。
新しく「はみがき」と「トイレ」も加わってますますパワーアップ。
くろくまくんがお手本となっていろいろなことにチャレンジしていきます。
一人ではみがきをし始めるタイミングにおすすめの一冊です
この書籍を作った人
大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。
みどころ
ドーナツぱくぱく、ケーキをもぐもぐぺろりんこ。
「おやすみなさーい」
あれ、まあちゃん、歯みがきしてないけど・・・
いいのかな、いいのかな?
まあちゃんが大好きなお菓子を食べっぱなしで寝ている間、誰かが口の中でぴょこっと顔を出したよ。
「ジャジャーン! むしばあちゃんだー!」
あれ、ちょっと予想と違うその姿。むしばあちゃんは、なんだかとっても清潔で優しそう。昼間は耳の中で眠っていて、夜になると、口の中をきちんと掃除してくれるんですって!
むしばあちゃんは悪いばあちゃんじゃないんだね。
まあちゃんの口の中も、ほら、すっかりぴかぴかです。
まあちゃんが虫歯にならなかったのは、むしばあちゃんのおかげだったのです。
でも。でもね・・・。
もし、まあちゃんがずっと歯みがきをしなかったら。
掃除しても、掃除しても、どんどん汚れがひどくなるばかりだったら。
「えーい、もうやめじゃ、やめじゃあ」
大変、むしばあちゃんが「あばれむしばあちゃん」に変身した!!
顔をまっ赤にして、大きなたいこをうりゃうりゃどんどん打ち鳴らす!
こうなったらおしまいだ。まあちゃんの虫歯はどんどん、じんじん痛くなる。
「うえーん うえーん いたいよー」
さらに、もしまあちゃんが大人になるまでずーっとずーっと歯みがきをしなかったら、今度やってくるのは・・・?
みんなが知っておきたいことは、「歯は一生の友だち」ってこと。
大事な大事な自分の歯。大切にしないと、むしばあちゃんを怒らせないようにしないと、大人になった時に大変なことになっちゃうよ。ちゃんと歯みがきしなくちゃね。
脅かすだけじゃない、苅田澄子さんの文章とおかべりかさんの絵は、明るくて面白くて、でもすごく虫歯の怖さを実感できる絵本です。
この書籍を作った人
埼玉県生まれ。出版社勤務の後、フリーで編集をしながら小沢正氏に師事。絵本に『いかりのギョーザ』(佼成出版社)、『ゆでたまごひめ』(教育画劇)、『えだまめきょうだい』(アリス館)、『かさじおやぶん いっけんらくちゃく』(小学館)、「どろろんびょういん」シリーズ(金の星社)などがある。
この書籍を作った人
1950年埼玉県生まれ。オリジナル作品に『よい子への道』『よい子への道2』『とちめんぼう劇場』『やきゅうじょうにいこう』(福音館書店)『しずちゃんのおつかい』(ひかりのくに)『おだんごちゃん』(童心社)など。挿絵に「ムジナ探偵局」シリーズ(童心社)「やまんば妖怪学校」シリーズ、「おばけやさん」シリーズ(偕成社)『はっけよい鯉太』(フレーベル館)『空を飛んだポチ』(講談社)『日本のわらい話』(ポプラ社)など多数。
出版社からの内容紹介
歯がぬける、歯が生え変わるということをテーマに描いた絵本。
ごはんを食べていたら歯がぬけた。前からぐらぐらしていたんだけど、ついにぬけた! 歯が抜けたところにコーンを挟んでみたり、ストローを入れてジュースを飲んだりしてみた。ところで、この歯どうしようかな? お母さんが小さい時は、歯が抜けたら下の歯は屋根の上に、上の歯はえんの下に捨ててたんだって。外国では、ぬけた歯をまくらもとに置いておくと、朝起きた時、妖精がコインにかえてくれてるんだってさ。
家庭訪問に来た先生にも抜けた歯を見せてあげた。「おもしろいコレクションだね」だって。そこで、ぼくはいいことを思いついた! 自分の歯をとっておいて、おじいさんになったとき、この歯で入れ歯をつくるっていうんだけど、どうかなぁ。このアイディア。
リズミカルな文章とデフォルメのされた絵で、歯にまつわるエピソードをユニークに描いた一冊。歯の大切さも学べます。
この書籍を作った人
©藤田修平1954年埼玉県大宮市生まれ。日本ではじめての男性保育士として、5年間千早子どもの家保育園に保父として勤務。1987年、みんなのバンド「トラや帽子店」を結成。リーダーとして活躍。「みんなともだち」「世界中のこどもたちが」などは、たくさんの子どもたちに歌われている。1995年「さつまのおいも」(童心社刊)で絵本デビュー。「たなばたプールびらき」他ピーマン村の絵本シリーズ(童心社刊)、「わりとけっこう」(絵本館刊)などの作品がある。絵本「ないた」で日本絵本賞受賞。絵本作家、詩人の他にも、ラジオDJなど、多方面で活躍中。
この書籍を作った人
東京生まれ。出版社退社後、絵本を描き始める。主な作品に「たなかさんのおひっこし」「ケンケンとびのけんちゃん」(以上あかね書房)、「タマミちゃんハーイ!」「ぼくんちどうぶつえん」(以上童心社)、「ちきゅうのうえのピクニック」(PHP研究所)などがある。
この書籍を作った人
東京生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業。1992年渡仏。国立装飾美術大学アート科、国立ディプロマDNSAP取得。2002年からフランスの出版社より絵本を出版。現在もフランスの絵本、雑誌の仕事に携わる。30冊以上の絵本を出版。10ヵ国以上の言語に翻訳されている。2008年帰国。
出版社からの内容紹介
こんな絵本があっていいのか? ユーモラスな画と語り口で読者を魅了するマンロー・リーフ、復刊絵本・第2弾!!
弊社復刊後、3度重版を続け今でも読者の人気を博している『みてるよみてる』。
これに続く第2弾は健康をテーマにしたユニークな絵本です。 子どもの生活の中で、健康でいるためにはどうすればいいか、気をつけることなど、健康の大切さをユーモラスに教えてくれるおとなもこどももみんなで楽しめる一冊です。
「表情豊かな、落書きのような絵に、子どもたちは親しみをおぼえ、いつまでも忘れません。この本の、このような特徴をいかすように、ゆっくり、読んであげてください。親子で楽しめる、めずらしい本です。」
わたなべしげお
病気になったら、さあたいへん。 みんなに迷惑をかけるし、自分だって遊べないし、つまらない。 元気な毎日を送るには、どうすればいいでしょう。 ゆかいなタッチで描いた健康の手引き。
この書籍を作った人
1928年静岡県生まれ。慶應義塾大学卒業。アメリカのウェスタンリザーブ大学大学院をおえ、ニューヨーク公共図書館児童部に勤務後、慶應義塾大学文学部図書館学科教授を経て、フリーな立場で子どもの本の仕事に専念している。「もりのへなそうる」「とらっくとらっくとらっく」(以上福音館書店刊)などの創作作品の他、訳書多数。