初夏のある日、地面から小さな芽が出てきました。女の子は、水をかけてあげました。すると、その芽は、つるつるっとのびて、どんどんのびて、庭の洗濯物から犬小屋から、あらゆるものに巻き付いていきます。とうとう、家をまるごと一軒、ぐるぐる巻きにしてしまいました。女の子が、最後にもう一度水をたっぷりかけてやると、ぱーっとたくさんの赤い朝顔が咲きました。
いやー、すっかり『こどものとも』のファンになってしまいました。こんな素敵な月刊絵本に、最近まで目が向かなかった自分が悲しいです。
今回紹介させていただくのは、7月号。家の庭に出ていた小さな芽に気付いた女の子が、水をあげると、その芽からつるが出て、どんどんどんどん伸びていくという話です。
伸びていくつるを追う女の子の表情がいいんだなぁ。
つるの伸びていく先も面白いんです。まずは物干竿、それだけでは足りずにまたぐんぐん伸びる。
とにかく、伸びて伸びて伸びまくるつる!それを女の子の目線で追い掛けていくのです。
ところが、身体を大きくし過ぎて、体力を使い果たしたのでしょうか?突然ぐんなりしてしまうつる。
女の子が急いで水をあげると、パッとさかせるかわいい花々。最後まで、ワクワクしながら読める楽しい絵本でした。 (てんぐざるさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子4歳)
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