餅、凧が出てくるからでしょうか、
正月の季節絵本として図書室にありました。
昔話風ですが、どこにも再話の記載がないので、
渡辺茂雄さんの創作でしょうか。
縦長に開く変わった体裁が物語の世界観に寄り添って、
ダイナミックな迫力があります。
絵は赤羽末吉さんですから、そのあたりも計算に入っているのでしょうね。
空の上のかみなりのおはなしです。
雨を降らせるだけならまだしも、下界に飛び降りて、
おへそを取って、家畜や人間たちを困らせるのですね。
力が入らなくなる、これは古来日本で重視された丹田でしょうか。
妙に納得してしまいました。
和尚さんの妥協策が、なるほど、へそ餅なのですね。
凧を使った取引が見事です。
幼稚園児くらいから、この迫力、体感してほしいです。