昭和40年頃にまだ10代だった私には、様々な事を思い出させてくれる風景が克明に描かれていて、その時代にタイムスリップしてしまうような絵本です。
浪花千栄子の宣伝看板、バヤリースオレンジ、当時に新鮮だった出来事が浮かんできます。
5階建ての団地に住んだことがあります。エレベーターなんてなかったから、大変でした。
町には都電が走っていたし、三輪自動車も走っていたし、電車はまだ木製板張の車両があったのではないでしょうか。
白黒のブラウン管テレビ、黒電話、学生運動もあったし、深夜放送をよく聴いた、そんな子どもがおじいちゃん、おばあちゃんになったのですね。
2度目の東京オリンピック、大阪万博があって、時代の移り変わりをしみじみと実感してしまいました。
お孫さんと一緒に読めると良いですね。