「ちきゅうのびんづめ」 みんなの声

地球の大事な物を、ビンに詰めて保管しておこうなんて壮大な話です。
地球がダメになってしまう前に、ビンに詰めるだなんて、なんと皮肉な行き方でしょう。
この辺りに反発を感じる人も多いのでは。
でも、作者は地球を大切にしようと言っているのですよね。
既に失われたものも多い中で、地球環境を改めて考える絵本だと思います。

個性的な絵で、地球について無理なく考えることのできる絵本でした。

主人公の女の子はおばあちゃんのことをつまらないと言っていたけれど、実はすごいことをやっている人でした。
そういう目で改めて最初から読んでみると、見開きのそこかしこに動物や不思議な生き物が。
おばあちゃんは自分から言わないだけで、実はすごい人だったのですね。

そのすごい人から地球の危うさを教えてもらった後の姉弟の表情が、最初の方のページとは打って変わって優しい表情になっているのが印象的でした。

ページいっぱいに、細かく描かれた絵が楽しいです。よみすすめていけば、びっくりするような展開。驚きました！　堅苦しくなく、地球について考えるきっかけになるようなお話だと思いました。あと、一度読み終わって、また、絵を細かく見ていけば、これまた楽しい発見がありました。　

この本を読ませて頂いて、感動しました。これはとても面白いお話です。私は何よりも、ちきゅうという視点が大好きです。いつの間にか、ストーリーの世界に吸い込まれていきました。そしてとても楽しい気分になりました。この本を読んだら、あらためて、ちきゅうについてしっかり考えると思います。何度も繰り返し読みたくなる本です。