またまた 酒井駒子さんの本です。
文章的には幼稚園向きかな?と思いながら、
心理的な理解度は小学生かしら?なんて思いました。
雪。雪が降ったから 園バスが動かなくって、今日は幼稚園はお休み。
おうちでじっと過ごす、雪の降る日。
ママはお買い物に行かないし、
パパは飛行機が止まってお仕事から帰って来られない。
外は、寒くて、静かで、誰もいない。
「ぼくとママしかいないみたい、せかいで」
夜、雪がやんだから、外に出た。
雪のおだんご作ったり、雪のおばけも作ったよ。
あした・・・雪がやんだから。
あした・・・パパもかえってくるよ。
しっとりと、やさしい世界です。
先に読んだあやが「とっても、いいお話だよ」と、言って。
今日、一緒に読んでわかりました。
あまりにも、幸せで、ちょっと切なくて、でも温かくて・・・涙が出そうになりました。
私は北国で生まれ育ちました。
読みながら、子供の頃の思い出がぐるぐると頭の中を回っていました。
「おかあさんは温かい。おうちは温かい」
駒子さんの描く雪は、一粒一粒が柔らかくて、
そんな思い出を、心から引っ張り出してくれました。
千葉は・・・時折しか、しかも少ししか雪は降らない。
あやの中に、雪の記憶がどのくらいあるかはわからない。
あやは 何か見つけたのだろうか?
図書館から借りてきたこの本、 うちの本棚に仲間入りしそうです。