きつねのおきゃくさま」 もも猫さんの声

きつねのおきゃくさま 作:あまん きみこ
絵:二俣 英五郎
出版社:サンリード
税込価格:\1,980
発行日:1984年
ISBN:9784914985271
評価スコア 4.81
評価ランキング 283
みんなの声 総数 78
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  •  小学校の教科書に載っていたのが忘れられずに、ずっと探していた絵本。当時読んで、胸の奥が何とも言えない切なさや優しさ、悲しさで満たされたのが印象的だった。
     子どもの自分と大人の自分。
     まるきり同じ自分ではないのに、読んだ後には同じ感情が胸を締め付けた。

     きつねはひよこに出会う。
     もちろん食べようと思ったが、待て待て、太らせてから食べてやろうと考える。
     きつねとひよこの暮らしが始まる。
     ひよこはきつねに素直に甘える。
     「やさしい」と言われてまんざらでもないきつねには、もう悪者の顔は見受けられない。
     そのうちきつねは他の動物にも慕われるようになって…と、きつねはいつの間にか「悪者」から「いいやつ」になっている。
     これは、もう、映画「レオン」とか好きな人にはたまらない展開だと思う。(実際、私がそう)
     最後のきつねの姿には、本当の強さは何か、優しさは何かを見ることができる。

     ちなみにこの絵本、小学校教師をしている姉が1年生のクラスの学級文庫に置いたところ、かなり人気があったという。
     今の子も、あの時私が感じた気持ちを感じながら読んでいるのだと思うと、何だかうれしくなる。 
     子どもに読み聞かせる時にはぜひ、最後の締めの一言を優しさを込めて言ってほしい。
     くれぐれも、笑わないように。

    投稿日:2007/05/17

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