「これ 読んで!」
久々に息子が持ってきました。
本を一人で楽しむことが多くなってきましたが このての本は
一人で読むのは心細いみたいです(笑)
頼りにされて 母は嬉しいです。
滝平二郎さんの版画が 大迫力です。
全体を通して 暗闇を感じます。
暗闇を経験する事のない 現代っ子達は
表紙の猫ばばの後ろに広がる暗闇で おじけづいてしまう事でしょう。
読み終えた後 息子は 猫ばばが 障子の向こうで包丁を研ぐページと
同じく 猫ばばが 子猫達の魚を横取りして 凄みをきかせているページを振り返り
「この2つの場面が すごく怖かったね〜」
と言ってきました。
ページいっぱいに描かれた猫ばばは 「黒」が効いていて 恐ろしいかぎりです。
勧善懲悪のお話ですので 三平と子猫たちで力を合わせて 猫ばばをやっつけて めでたしめでたし…
と 「あ〜良かった。」の締めくくりです。
最後は 背景も黒と白が逆転して 光を感じる様な絵に変わります。
ドキドキ ホッ…で 痛快です。