愛媛出身の長野さんは大の魚好きだそうです。だからつくったおはなし「せとうちタイ子さん」シリーズ。 キュートな魚、タイ子さんのお話もいいけれど、こちらはなんとさかなうをみんなでぱくぱく食べてしまうお話。 保育園のみんな、大きな大きなさかなを目の前にして大喜び。じっくり観察して、しっかり焼いて、みんなで食べて、残った骨でまた遊んで。食べ終わったさかなの絵も描いて。 やっぱり魚に愛情がある人の目線。こんなに大事に食べつくしたらきっと魚も喜んでくれるはずだし、魚に対して、食べ物に対して、理解も深まるはず。でも、子供達がこんなに大きな魚を怖がらずに食べつくしてしまうもの?とちょっと疑問に思ったら、どうやら瀬戸内海の方の実際の保育園の生活を舞台にしているらしい。納得、うらやましいですね。 名作「おおきなおおきなおいも」に通じるおおらかな保育園の食べ物のおはなしです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
生きているようなおさかなを、みんなで料理して、みんなで食べます。子どもたちの楽しい一日を切りとった、躍動感あふれる絵本。
「まいどあり!」魚屋さんが持ってきた、大きな大きな魚!
りんごの木こどもクラブ(ネットで検索したら、認可外の保育園のようですね?!)の子どもたちは、大きな魚を丸ごと料理して食べます。
料理自体は、そのまま丸焼きするという、シンプルなものですが・・・
その前後がいいですね。
魚をよ〜く見たり、さわったり、逃げ出したのをつかまえたり、庭にカマドを作ったり・・・
骨だけ残して、きれいに食べ終わった後も、ホネホネダンスしたり、絵を描いたり・・・。
一人一人の子どもたちの言動を、細かく描いている絵が魅力的です♪いろんな子がいて、楽しいです♪(ねことかめの様子にも注目!)
かわいい子どもたちと対照的な、リアルな魚の絵も迫力満点です!
(大好きな絵本「11ぴきのねこ」にも、ちょっと似てるかな?!)
これだけ、1ぴきの魚を堪能したら、魚の方も幸せでしょうね♪その証拠に魚の表情が変わるのがいいですよ〜!
ところで、我が家の次女は、「お魚料理」が苦手なんです(苦笑)。
こんな体験をさせてあげたら、きっと大好物になるのになあ。
とっても、うらやましいです。 (ぼのさん 40代・ママ 男の子15歳、女の子13歳、女の子8歳)
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