まねきねこは、人やお金を招くのが仕事です。
でも、なまけものなまねきねこのにゃんきちは、その仕事を一生懸命がんばろうとしません。
店長さんも、「今日もお客さんが来なかったぞ! この役立たずなまねきねこめ!」と怒っています。
その日の夜、にゃんきちのもとに、ネコ型の紙が飛んできてくっつくと、足が勝手に動き出し、裏山にある“まねきねこ学校”にたどりつきました。
すると、雲にのったまねきねこが現れ、
「わしはまねきねこ学校の先生じゃ。お前たちを一人前にするために、毎晩、みっちり練習するから覚悟するように!」
と言い出したのです!
でも、一人前のまねきねこより、自由に動き回れる本物のネコになりたいにゃんきちは、先生のいいつけを守ろうとしません。
ところが、
「立派なまねきねこになれば、次は本物のネコに生まれ変われる」と聞いたにゃんきちは……。
一生懸命がんばることの大切さを描いた一冊です。
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